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連載:第2回 経営・HRイベントレポート 2018

グローバルで成果を出すために会社が支援できること【HR Café 2018 7月30日開催】

BizHint 編集部 2018年7月23日(月)掲載
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2018年7月30日、8月30日の二回に渡って開催される『HR Café 2018 日本の未来は明るいか 企業価値の創造_人材開発×組織開発』。7月30日に行われる3番目のセッション『グローバルで成果を出すために会社が支援できること』で登壇を予定している馬場竜介さん(PwC Japan合同会社 人事部ディレクター)と、田中憲一さん(サントリーホールディングス株式会社 グローバル人事部 部長)が、グローバルで活躍する人材についてと、抱えている課題やコミュニケーションのギャップについて語り合いました。

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グローバルでのコミュニケーションは各社とも苦労している!?

――それぞれ人事の立場から、グローバルに進出するに当たり、どのような課題があるのかお伺いできますか?

田中憲一さん(以下、田中): サントリーでは2009年から戦略的に海外企業の買収を始めました。例えば、フランスのオランジーナ・シュウェップスやアメリカのビーム社などを買収しています。サントリーのグローバル化は日本にある工場のコピーを海外に作るというよりも、すでに確立されたブランドを買収してきて取り込む形。本社スタッフが出向する場合、ある程度出来上がった組織に入り込んでいかなければいけません。信頼関係を構築し、シナジーを生み出すグローバルでのコミュニケーションは、各部門とも試行錯誤しながらやっています。

馬場竜介さん(以下、馬場): 言語(英語)ではなく本質的なコミュニケーションということですよね。私は2017年夏までの2年半、アメリカのPwCで報酬設計のプロジェクトを担当していましたが、そこでは 英語が上手いという観点でのコミュニケーションの流暢さ以上に、チームメンバーに認めてもらえる専門性の発揮のほうが大切 だと感じました。

私の場合、これまで日系企業や外資系企業で報酬設計だけではなく採用やHRビジネスパートナー(HRBP)なども行っていましたので、報酬設計の考え方や使われ方、マーケットの見方などで、他のチームメンバーよりも広い視野を持てていた領域があり、その強みを持って議論に参加することで、チームメンバーから信頼を得ることができるようになったと実感しています。

海外に出ると「日本人は発言しない」と言われますが……。英語がつたなくても、恥ずかしがらず、カットインして話すためにも、言語以外で自信を持てる専門性は重要なのではないかと思います。

田中: その点、 サントリーでは元々「会議では黙っていてはいけない」や「営業でお客さまに覚えてもらう」というオープン・コミュニケーションのカルチャーが浸透 しており、ベースのコミュニケーション力が高いのがグローバル化においてもポジティブに作用しているように感じます。グローバル環境ではよくあることですが、日本のサントリーでも自分の家族や経歴、趣味に関する自己紹介シートをパワポで持っている人が多い。そもそも、新卒入社のESでも「自分の個性を出す」ことが求められていますから、グローバル化で大事になってくるベースの考え方や姿勢は採用時の人選から盛り込まれているような気がします。

馬場: 意識を変化させないとですよね。 多くの日本人は会議に出ると「なにか持って帰ってくる」という感覚になりがちです。でも、海外では会議で「アウトプットを出す」ことが求められます。 聞くことに集中するのではなく、会議にコントリビュート(contribute)、「貢献する」という意識を持たないと。

田中: おっしゃる通りです。会議は自分の言ったことが結果につながらなくてもいいので、「思っていることを言う」ことが重要ですよね。

馬場: 「分からないこと」を“明らか”にするだけでも、グローバルプロジェクトでは意味がありますからね。

ローコンテクストな欧米人と、ハイコンテクストな日本人の違い

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