連載:第20回 小売・サービス
「まん延防止等重要措置」適用、5割超の結婚式場が十分な対策済みとの回答
株式会社エニマリが2021年4月5日より大阪府、兵庫県、宮城県に適用された「まん延防止等重点措置」について、今後全国各地に同様の措置が拡大される可能性も踏まえ、4月2日〜4月5日の期間にウェディング総合情報メディア『みんなのウェディング』の取引先結婚式場を対象に、意識調査を行いました。
5割超の式場が、「十分な対応ができており変更必要なし」との回答
『みんなのウェディング』の取引先結婚式場に対し、「まん延防止等重点措置」の対象となっている式場がある場合、あるいは今後対象となった場合に「対応を変更するか」について聞いたところ、52.9%が「すでに十分な対応ができているので変更は必要ない」、32.9%が「わからない・検討中」、4.7%が「対応が十分ではないので強化する」と回答しました。
「対応が十分ではないので強化する」と回答した中には、今回の措置に合わせ「二酸化炭素濃度測定器の導入」「食卓のアクリルボードの設置」などを検討している会場がみられました。また、「その他」の回答には「十分対応しているがもっとできることがないか検討する」といった意見などがあがりました。
「施設内への消毒設備の設置」「従業員のマスク・フェイスシールド着用の徹底」の実施率は100%
コロナ禍において、「どのような対策を取っているか」について「公益社団法人日本ブライダル文化振興協会」が提示する結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」を参考に聞いたところ、以下の回答結果となりました。
まず、会場の環境対策に関して、「施設内への消毒設備の設置」「従業員のマスク・フェイスシールド着用の徹底」の実施率は100%であり、すべての会場が対策済みということがわかりました。「従業員への検温実施」「施設内の定期的な清掃・消毒を実施」「屋内施設での換気徹底 」などの対策は9割以上が実施しています。
次に、飲食を伴う披露宴の感染対策に関して、「提供する料理は、個人盛りとし、大皿盛りは避けるなどの対応」「お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けるなどの対応」などの対策は9割以上が実施していることがわかりました。回答式場の中には「各卓上にアクリルパーテーションを設置する」といった、飲食時の飛沫感染をより防ぐ対策をしている会場もありました。
ゲストへの感染対策に関して、「挙式・披露宴参列者のマスク着用の促し」「集合写真撮影は、直前までマスク着用を促し、会話を控えてもらう」の対策は9割以上が実施していることがわかりました。
「隣席とは飛沫感染が防げる十分な間隔(1席程度の間隔)を開ける」 「参列者が密にならない十分な間隔を開けた(1m以上、可能なら2m以上)誘導の実施」という、密にならないためのソーシャルディスタンス対策は7割以上が実施。「参列者への検温実施」も9割が実施しています。
収束の先行きが見えないコロナ禍での結婚式開催に様々な課題や悩み
その他、コロナ禍で「現在困っていること・感じていること」について聞いたところ、「コロナ禍前に、最大収容人数50%以上を条件に成約したゲストが延期になった場合の人数制限」「延期に関する規約の基準」「参列人数が多い時はソーシャルディスタンスが保ちにくい」「どのような対策を講じても100%安全とは言い切れない状況にある」といった、結婚式場のコロナ禍対策に課題や懸念点があることがわかりました。
加えて、「新規来館カップルのニーズの変化(少人数化)」「コロナ収束が不明で婚礼時期が決まらず、成約につながりにくい」「挙式会場など参加人数を制限しているため、大人数希望の新規受注が鈍化している」といった声があげられ、コロナ禍での結婚式開催において、 引き続き様々な課題や悩みがあることがわかりました。
調査概要
調査テーマ:「まん延防止等重点措置」に関する意識調査
調査方法:インターネットでのアンケート
調査期間:4月2日(金)~4月5日(月)
調査対象:『みんなのウェディング』の取引先結婚式場 85社
この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})
{{selectedUser.name}}
{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}
{{selectedUser.comment}}
{{selectedUser.introduction}}