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連載:第39回 小売・サービス

物価高騰やコロナ禍で消費マインドに変化 『換え活』がこれからのトレンドに

BizHint 編集部 2022年7月15日(金)掲載
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円安・物価高騰に加え、世界的なムーブメントになっているSDGsへの注目や根強く続くコロナ禍で、個人の消費やライフタイルがどのように変化しているのでしょうか。株式会社タイムカレントでは、全国の20~69歳1000名を対象に「消費・ライフスタイルに関する調査」を実施しました。

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2人に1人が、これまでの消費行動を変える意向。コロナ禍やSDGsブームを背景に、自らのライフスタイルを重視する傾向

商品やサービスなどの選び方を変えたり、変えたいと思ったという回答は52.1%となり、半数以上が回答しました。円安や物価高騰、エシカル消費の浸透、さらにアフターコロナに向けて、今置かれている日本の状況を背景に、消費者の「選び方」に変化の兆しがあることが浮き彫りとなりました。

商品やサービスの選び方を変えた・変えたい理由については、「ライフスタイルに適したものを考えるようになって」34.4%、「充実した毎日を過ごしたいから」31.1%、「自分の価値観・倫理観の変化に合わせて」28.8%と続く結果となり、より良い商品・サービスへの乗り換えで、自分らしいライフスタイルに変えたいという傾向が見えてきました。

新型コロナウイルス感染症やSDGsムーブメントがどの程度影響しているかについて、新型コロナに関しては「影響した」18.2%、「どちらかと言えば影響した」34.7%と計52.9%が、またSDGsに関しては「影響した」11.5%、「どちらかと言えば影響した」22.8%と計34.3%が影響を受けていることがわかりました。

さらに、SDGsムーブメントが選び方に影響があったかを年代別でみると、20代、30代は計4割を超え、若年層に影響を与えていることがわかります。

「選び方を変えたもの」は、「趣味」「投資」「友人との付き合い方」。

実際に、「変えたい」、「変えた」と回答した方に、そのジャンルを質問しました。「変えたい」と思ったものは「趣味・レジャー」が27.4%で最多となりました。次いで「投資」25.7%、「友人との付き合い方」16.0%、「ファッション」14.8%、「光熱費」14.1%と続きます。

実際に「変えた」ものは「投資」21.6%、「友人との付き合い方」18.8%、「趣味・レジャー」14.4%と続きます。政府が「貯蓄から投資」への政策を推し進めていることや、新型コロナウイルス感染症の影響がうかがえる内容となりました。

一方、多くの商品・サービスの選び方や消費の仕方が変わっていく中で、変わらないものはあるのでしょうか。選び方を変えたいと思ったもの・変えたもの下位を見てみましょう。

レンタカーなどに代表される「レンタル系サービス」「シェアリングサービス」や、「駐車場代」「自動車保険」がランクインしました。暮らし方に直結する要素であるにも関わらず、変え方の難しさや変更にかかる手間などが起因するためか、自動車関連に関しては手つかずな人が多いことがわかりました。また、教育サービスは、世相が変わってもむしろ意識して変えない意向が見えました。

「エシカル」は食品や生活雑貨選びで、「タイパ(タイムパフォーマンス)」はエンタメ系コンテンツのセレクトで顕著に表れる結果に。

今後どのようなものを消費者は選んでいくのか、「環境」「SDGs」に焦点を絞り詳細を調べたところ、37.0%と約3人に1人が環境にやさしいものやSDGsを意識して選ぶようになったと回答しました。ジャンルでは「食品」が最も多く64.9%、次いで「生活雑貨」31.4%、「ファッション」25.9%と続き、エシカル消費への興味関心の高まりにより、一番身近で必要不可欠な「食品」をはじめ、乗り換え消費が進んで行くことが予想されます。

エンタメ系コンテンツの選び方・楽しみ方も「高効率」を求めてモノ・コトを見定めて選ぶ姿が見えてきました。「評判を見てからコンテンツを選ぶ」と回答した方が約4割と「失敗したくない」という意識がうかがえる結果となっています。

また、4人に1人が「2倍速などで動画を見る」、「ネタばれを見てからコンテンツを選ぶ」と短い時間で高い成果を得たいという、「タイパ」(タイムパフォーマンス)を意識した傾向であることがわかりました。さらに4人に1人が「サブスクサービスに加入する」など「持たない暮らし」への注目度も高まりそうです。

消費活動全般についてお聞きすると、やはり「失敗したくない」という意識は強く、計68.9%が「あてはまる」と回答しました。「タイパ」(タイムパフォーマンス)、「持たない選択肢」に関しても約半数以上が該当し、堅実に、そして後悔しない商品選びを意識している傾向が見られました。

今後は「コスト」と「自分の好み」とのバランスが選び方のポイント。賢く消費を見極めていく傾向に。

商品やサービスの選び方は新型コロナウイルス感染症や物価上昇、SDGsなどの影響を受け、様々に変化しているようです。約4割の方が「コストも気にしつつ、自分の好み、価値観にあった選び方が強まっていく」と考えていることがわかりました。

調査概要

調査の方法:インターネット調査
調査の対象:全国の20~69歳の男女
有効回答数:1,000名(性年代均等割り付け)
調査実施日:2022年6月23日(木)~6月24日(金)

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000012470.html

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