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連載:第41回 小売・サービス

アニメ制作市場が初の2年連続減、赤字企業の割合が過去最高に 専門スタジオの苦境がより進む

BizHint 編集部 2022年8月24日(水)掲載
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『鬼滅の刃』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』などメガヒット作品が華々しく注目される一方で、制作現場の過酷さが採り上げられるアニメ業界。一時期は深夜時間帯を含め年間300作品以上が発表されていましたが、ここ数年は減少が続いており、2020年には7年ぶりに300本を下回りました。またコロナ禍はアニメ業界にも影響しており、新作の遅延なども発生しています。

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アニメ制作企業、下請けの専門スタジオを売上減が直撃

帝国データバンク(TDB)の調査によると、2021年(1~12月期決算)におけるアニメ制作業界の市場規模(事業者売上高ベース)は、前年(2633億円)を5.2%下回る2495億8200万円となりました。2019年に過去最高を記録しましたが、コロナ禍により2020年、2021年と2年連続で減少。2年連続での減少は、2000年代に入ってからは初めての状況です。

アニメ制作企業は、直接制作を受託・完成させる能力を持つ「総合制作企業・グロス請企業(元請・グロス請)」、脚本演出・原画・動画・CG・背景美術・特殊効果・撮影・編集などの専門分野でアニメ制作に携わる「下請け企業(専門スタジオ)」に大別されます。

2021年の制作企業1社当たり平均売上高は8億1800万円で前年より減少。元請・グロス請企業は小幅な減少に留まっていますが、専門スタジオが売上減の直撃を受けており、平均売上高が3億円を下回るのは過去20年で初めてでした。

売上高・損益比較を見ると、全体では「増収」31.8%に対し「減収」36.1%。「増益」36.3%に対し「赤字」39.8%といずれもマイナスが上回っており、特に赤字企業が39.8%を占めるのは過去最高となっています。新作公開では苦戦しても、コロナ禍で需要が拡大した動画ストリーミング配信などによるライセンス収入により、増益となった企業も多く、自社IPの有無で明暗が分かれたと考えられます。

アニメ制作本数の推移では、2020年のテレビアニメ制作本数は278本で4年連続の減少。また、7年ぶりに300本を下回る結果となりました。劇場版アニメ市場(617億円)は、コロナ禍における作品公開延期や劇場の休業・座席制限など厳しい状況が続きましたが、『鬼滅の刃 無限列車編』が2020年10月に公開され一息つきました。

これに対し2021年は、『鬼滅の刃』クラスのメガヒットはなかったものの、『ラブライブ!スーパースター!!』『ウマ娘 プリティーダービーSeason 2』など話題作が公開。22年シーズンも『SPY×Family』『パリピ孔明』など人気作が出ており、大幅な落ち込みには至らないと予想されます。今後はヒット作の収益を現場に還元するような仕組み作りがさらに望まれます。

調査方法

調査期間:2022年8月(7回目)
調査方法:信用調査報告書ファイル「CCR」(190万社収録)他外部情報をもとに分析
調査対象:アニメ制作企業

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000517.000043465.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/68e13b0fb1b5cb70030cec1c2b0cee9f32e71808?page=1

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