連載:第87回 IT・インターネット
生成AIサービスを約3割が利用、利用率では「ChatGPT」満足度では「Adobe Firefly」が上位に
近年「生成AI」が大きく進化し注目を集めています。ビジネスやクリエイティブな分野での効率化が進み、日本国内におけるサービス利用も急速に拡大。今後はさらに個人ユーザーでも気軽に利用するような状況が拡がると思われます。ICT総研は、2024年度における生成AIサービス利用動向を調査しています。
ネットユーザーの29%が生成AIサービスの利用経験あり
それによると、日本国内における生成AIサービスの利用者数は、2024年末には1,924万人に達する見込みで、2025年末に2,537万人、2026年末に3,175万人、2027年末に3,760万人に達すると予測しています。
ただし一般ユーザー4,290人を対象とした調査によると、「最近1年以内に何らかの生成AIサービスを利用したことがある」と回答したのは29.0%(1,243人)にとどまり、3割に至りませんでした。ただし年代別で見ると、40代以下では過半数が「利用経験あり」と回答しています。
サービス別で見ると、利用経験者のなかでもっとも「利用率」が高かったのは「ChatGPT(OpenAI)」18.3%で、以下「Microsoft Copilot」8.9%、「Gemini(Google Bard)」5.4%、「DALL-E(OpenAI)」2.6%、「MidJourney」2.1%などが上位でした。
一方で「利用者満足度」(100点満点換算の満足度ポイント)では、「Adobe Firefly」の満足度がもっとも高く75.8ポイントでした。以下「DALL-E(OpenAI)」71.6ポイント、「MidJourney」71.0ポイント、「Microsoft Azure AI」70.2ポイント、「Gemini(Google Bard)」「その他のサービス」がともに69.8ポイントで続きます。ほぼ利用率と逆転しており、クリエイティブな作業に有用なサービス、視覚的な生成AIツールが人気でした。
なお「生成AIサービスに関する情報収集先」は、「ソーシャルメディア」42.0%、「ニュースサイト」39.0%、「専門書籍や論文」20.2%、「セミナーや講演」19.0%でした。「特になし/情報収集を行っていない」も22.0%にのぼりました。
調査方法
調査方法:Webアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析
調査人数(アンケート回答):4,290人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000019182.html
https://ictr.co.jp/report/20240830.html
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