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連載:第71回 経営危機からの復活

稲盛和夫氏から学んだ心得。経営者に必要な「社員の不信感を払拭する1つの行動」

BizHint 編集部 2024年8月7日(水)掲載
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創業105年の老舗薬局を継いだ矢先、2億円の借金が発覚……。4代目社長の野口裕司さんを待ち受けていたのは、想像を超える経営危機でした。しかし、経営の神様・稲盛和夫氏の言葉との出会いで、その後の経営方針を大きく変えることになります。不透明な経営状況に対する社員の不信感から社内では不穏な雰囲気が漂う中、わずか2年で黒字化を達成した野口さんが取り組んだ行動とは。逆境からの復活劇と漢方と統合医療の普及を通じた社会貢献への熱い思いを伺います。

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株式会社サツマ薬局
代表取締役社長 野口 裕司さん

1975年1月8日生まれ。兵庫県神戸市出身。幼少期から小児喘息、アレルギーに苦しみ、入退院を繰り返して大学を中退。サツマ薬局で販売している漢方薬で病気が改善したことをきっかけに、1997年にサツマ薬局に入社。2016年4代目社長に就任。稲盛和夫氏主宰の「盛和塾」での学びを経営に活かし、借金2億円を抱えた会社を2年で黒字化した。


老舗薬局4代目を継いで発覚した借金2億円

――盛和塾での学びが、組織改善につながったそうですね。

野口 裕司さん(以下、野口): はい。2016年に老舗薬局の4代目を継いだのですが、そのタイミングで2億円の借金が発覚しました。それと同時に、社内の組織課題にも悩んでいて……。

どうしよう、と頭を抱えていた時に、当時通っていた稲盛さん主宰の「盛和塾」で得た言葉が私に大きな気づきを与えてくれたんです。

――その言葉とは何でしょう?

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