連載:第23回 IT・インターネット
大企業管理職 vs Z世代、約8割の管理職が「悩み」あり。最大の悩みは「価値観の違い」
長らく日本の大企業における指標となってきた「年功序列」。システムとして普通に採り入れている企業も多く、社会的なメリットもある一方で、スタートアップはもちろん、若手を管理職などに抜てきするなど「脱・年功序列」に向かう従来企業も少なくありません。これまで年功序列を基本としてきた大企業の最新状況を探ります。
年功序列は賛成派6割・反対派4割、Z世代の扱い方が今後のカギに
大企業の中間管理職101名を対象とした、ActionCOACH東京セントラルの調査では、まず「年功序列に対する意見」を聞くと、「賛成」24.7%、「どちらかといえば賛成」35.6%、「どちらかといえば反対」23.8%、「反対」13.9%で、賛成派6割・反対派4割とわかれました。
賛成派の61人に「年功序列に賛成する理由」を複数選択式で聞くと「キャリアプランが立てやすくなると思うから」57.4%が最多で、以下「評価基準がわかりやすくなるから」52.5%、「帰属意識が高まり、定着率が向上すると思うから」50.8%などが上位でした。
逆に反対派の38人に「年功序列に反対する理由」を聞くと、「不必要な人件費の削減に繋がると思うから」68.4%が特に多く、「必ずしもベテラン社員ほど活躍できる現代ではないから」50.0%、「若手のモチベーションが上がらないと思うから」47.4%がそれに続きます。
年功序列に賛成・反対それぞれの中間管理職がいるわけですが、「Z世代社員のマネジメントに悩んだことはありますか」と全員に聞くと、「かなりある」31.7%、「ややある」45.5%、「あまりない」16.8%、「まったくない」と、8割近くが悩んだ経験があり。具体的に悩みの内容を聞くと、「働くことに対する意識や価値観が違う」66.7%、「心が折れやすく落ち込みやすい」56.4%、「ジェネレーションギャップが大きい」52.6%が半数を超え、特に意見が集まりました。また5位の「ハラスメントの基準がわからない」34.6%は、近年の国内企業では大きな悩みどころと思われます。
こうした背景からか、「Z世代社員のマネジメントに関して意識していること」については、「業務についてていねいな指導をしている」68.7%、「プライベートへの価値観を大切にしている」55.4%、「失敗したり傷ついたりしないようなケアをしている」50.6%とやや回答の傾向がわかれています。また自由回答でも「Z世代だからといって特別扱いする必要はない」「目標をいっしょに考える」「主張や考え方を最初にできるだけ聞き出す」「あまり細かいことまで指示はしない」など多様な意見があがりました。
最後に「新年度に入社する23卒社員に対して、特にどのようなことを期待していますか」を聞くと、「物事に進んで取り組む主体性」65.3%が特に多く、「目標・目的に対して確実に行動する実行力」42.6%、「新しい価値を生み出す創造力」38.6%が続いています。しっかりと面倒は見るけど、早く即戦力になってほしいという管理職の願いが透けて見えるといえるでしょう。
調査方法
調査期間:2022年11月21日~22日
調査方法:リサーチPR「リサピー」(提供:IDEATECH)でのインターネット調査
調査対象:Z世代のマネジメントに携わっている、大企業(従業員数1,000名以上)の部長・課長・係長・課長補佐相当(中間管理職)
調査人数:101人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000093067.html
https://actioncoach-japan.jp/tokyo-central/
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