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連載:第59回 組織作り その要諦

「Googleより先にやっていた」心理的安全性を高める1時間の朝礼。徳島で設立以来連続黒字、社長はブレなかった。

BizHint 編集部 2022年11月24日(木)掲載
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立派な経営理念や創業の精神をつくり上げても、それが飾り物で終ったのでは、何の意味もありません。西精工の西泰宏社長は、経営理念を社内に浸透させるべく、いろいろな仕組みを作っていきました。「毎日1時間の朝礼」もその1つ。社員どうしで対話を重ねることで、経営理念への理解が深まるだけでなく、互いの関係性が向上し、心理的安全性も担保されて現場の生産性が上がると言います。この取り組みは、Googleが心理的安全性の効果を公表するのに先んじていました。対話による経営理念の浸透、そして社員の関係性をよくする取り組みについて、西泰宏社長に話を聞きました。

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西精工株式会社
代表取締役社長 西 泰宏さん

1963年徳島市生まれ。1988年神奈川大学を卒業。都内広告代理店の営業職を経て、1998年西精工株式会社に入社。08年同社代表取締役社長に就任。社員の幸せを追求した経営を実践。これまでに、「日本経営品質賞」、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞 中小企業庁長官賞」、「ホワイト企業大賞 大賞」、「稲盛経営者賞」など数多くの経営賞を受賞している。


前編はこちら:稲盛氏の痛烈な叱責で目が覚めた。「この会社、終わってる」からの同族企業改革

なぜ、毎日1時間もかけて朝礼をやるのか

――改革を進めていく過程で、稲盛和夫さんの教えに直接触れたことが契機となって、経営理念と創業の精神をつくられました(インタビュー第1回)。その後、経営理念をブラッシュアップし、次は社内に浸透させていくフェーズとなります。どのような取り組みをされていったのでしょうか?

西泰宏さん(以下、西): 経営理念や創業の精神が、飾りで終わってしまわないように、社員にはことあるごとに、それらについて話し合い、考えてもらうようにしています。

勉強会での対話や、レポートの作成、いろいろな取り組みがあります。中でも効果が大きいと感じるのが、 毎日1時間かけてやる朝礼 です。全社員が参加し、部署ごとにやります。経営理念と創業の精神の唱和は全社共通ですが、取り上げるテーマなどは部署それぞれです。

――朝礼はどのような進め方をされているのでしょうか?

西: 朝礼は二人のファシリテーターで進めていきます。ファシリテーターは、社員が順番に担当。経営理念と創業の精神を踏まえて、その日に話し合うテーマを出します。フォロー役のファシリテーターはリーダー(係長、班長)が担当し、メンバーの発言を深堀りして、本人の課題を明確にしていきます。

たとえば「がんばります」という発言に対しては、では今日何をするのか?仕事の中でどう活かすのか、など具体的なアクションを尋ねていきます。小グループに分かれて話し合って発表するなど、部署内でそれぞれの問題意識や解決策を共有していくのです。

朝礼は部署ごとに行う。進行を務めるファシリテーターのもと、創業の精神、経営理念、そして行動規範などの唱和も行う。

――なぜ、朝礼に1時間もかけるのでしょうか?

西: 1時間の朝礼を始めたときには、父(現・相談役)から「業務が最優先なので、1時間もかけてやる朝礼は週に1回くらいでいいんじゃないか?」と言われました。しかし、経営理念や創業の精神を深く浸透させていくには、 それだけの時間をかけて、毎日続けてやることが大事だと考えました。むしろ、それこそが最優先だと。

――緊急事態が起きたときには、どうするのでしょうか。

西: まさにそういう日もありました。その日は製品クレームが出て、朝から総力を挙げて納品対応しないと間に合わないような状況でした。やはり父が現場のことを心配して「こんな大変な時にも、朝礼をやるのか?」と言ってきました。

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