連載:第29回 メディア・広告
広告を意識的に避けるユーザーは約7割 リスティング広告をユーザーはどのように捉えているのか?
株式会社ニュートラルワークスが20代以上の男女360名を対象に、「リスティング広告に関するユーザー意識」に関する調査を行ったところ、リスティング広告への不信感をもつユーザーが多く、要因のひとつとして「過度な広告表現」があることがわかりました。一方で、興味・関心のある内容であれば、リスティング広告と認識しながらも積極的にクリックされることも多く、コロナ禍以降においてオンライン上で購買行動を起こすユーザーは多いことが分かります。
7割以上が、リスティング広告を回避しようとする傾向が明らかに
「あなたは普段の生活においてリスティング広告を意識していますか?」と質問したところ、全体の47.5%がリスティング広告を意識している傾向にあることがわかりました。
年代別で見ると、20代「58.2%」、30代「44.1%」、40代「41.1%」、50代「61.0%」と、20代~50代において約半数が、リスティング広告を意識していると回答しています。
「あなたは普段の生活において、リスティング広告をクリックしますか?」と質問したところ、全体の約76.7%が、リスティング広告を意図的に読み飛ばす傾向があることが分かりました。
しかし、そのなかでも31.7%が「飛ばすことが多いが、内容によってはクリックしている」と回答しており、また16.9%が「興味関心に当てはまればクリックしている」と回答しました。
リスティング広告を認識している方は、広告を飛ばすことが多いものの、自身にとって興味のある内容であればリスティング広告を積極的にクリックして情報を得ていることが分かります。
「コロナ禍以降で、リスティング広告をクリックして商品購入・問い合わせをした経験はありますか?」と質問したところ、全体の約63%が、「普段オンライン上で商品を購入するが、ない」と回答しています。
コロナ禍以降において、リスティング広告経由で商品を購入していない方が過半数を占めている一方で、オンライン上での購買意欲は高いことが分かります。
過度な広告表現の文言を目にしたことがあるユーザーは約3割 広告出稿会社の運用に課題
「リスティング広告に対して、感じた・経験したこと」を質問したところ、全体の45.6%が「表示されない方が好ましい」と回答しました。
また、31.4%が「過度な広告表現の文言を目にしたことがある」、25.6%が「信頼できない情報だと感じる」と回答し、ユーザーがリスティング広告へ不信感があることがわかる結果となりました。
また、全体の48.6%の方が「できれば表示させてほしくない」と回答している一方で、20.8%は「自分の興味関心に当てはまる広告を表示してほしい」と回答しており、パーソナライズによる広告への一定の理解があることがわかります。
また、38.1%が「内容の規制や審査を厳重化してほしい」と回答しており、広告出稿者の過度な表現が大きな課題であることがわかる結果となりました。
調査概要
調査対象 :20代~70代までのリスティング広告と接しているユーザー
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2022年9月21日~2022年9月22日
サンプル数:360名
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000041566.html
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