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連載:第12回 アトツギが切り拓く、中小企業の未来

老舗サイダー店を継いだのは市役所職員! 客単価3倍・売上4倍を実現させた「商売の基礎」

BizHint 編集部 2022年9月21日(水)掲載
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数々のテレビ番組で紹介されているサイダー店をご存知ですか?瀬戸内海に浮かぶ人口約21,000人の島で観光客にサイダーをふるまうのは、後藤鉱泉所4代目代表の森本繁郎さん。昨年まで広島県竹原市の職員だった森本さんは、事業承継のマッチングサイトを経て、昭和5年から続く老舗サイダー店「後藤鉱泉所」を事業承継します。しかし実際に承継してみると、売り上げ・利益などの細かい数字がわからず、お世辞にも事業が成り立っているとは言えない状況でした。そんな中で、森本さんは丁寧に「商売の基礎」を一つひとつなぞりながら、主力商品である「マルゴサイダー」を中心に多くの商品展開をスタート。さらにはメディアにも積極的に出演することで、1年間で客単価を3倍に、売り上げを4倍に伸ばしています。今回は森本さんに、事業承継した際に必ずやっておくべきことを聞くとともに、この1年間で実践したことを詳しくお聞きしました。とても大事な商売の「基礎の基礎」を見つめ直せる内容となりました。

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後藤鉱泉所
4代目代表 森本繁郎(もりもとしげろう)さん

広島県大崎上島町生まれ。大学卒業後、25歳で竹原市の職員に。観光振興、文化財保護、企画政策などさまざまな部署を経験し、2021年4月に44歳で後藤鉱泉所を事業承継した。公式Instagramでは、毎日お店や尾道の様子を発信している。また、「楽天」「BASE」のオンラインショップも手がける。


街の「灯」を消したくない!地方公務員から斜陽産業の承継へ

森本繁郎さん(以下、森本): 後藤鉱泉所は瀬戸内海に浮かぶ小さな島・向島にある昭和5年創業の老舗飲料水メーカーで、90年以上、1本1本手作りで瓶入りサイダーなどを製造・販売し続けています。現在は、4代目代表である僕と妹の2人で運営しています。

――森本さんの経歴と、このお店を事業承継された経緯を教えてください。

森本: 僕は25歳で広島県竹原市の職員になり、国民健康保険、観光振興、文化財保護、税務、企画政策、市長秘書など…いろいろな部署を担当しました。入職時の競争倍率も激しかったので、そのときは「奉職する限りは、竹原市のために頑張ろう!」と張り切っていました。

今思うと、文化財保護で歴史ある町並みを保存するために地域の人たちと一緒にまちづくりに取り組んだこと。そして、行政の経営計画の立案担当になった際に経営のノウハウを学んだこと。これらの経験が、今に繋がっているなと感じています。

市の経営計画を立てたとはいえ、実際には人口減少に歯止めはかからず、地元に愛された昔ながらのお店は、店主が高齢になり、後継者がおらず、どんどん無くなっていきました。大都市であれば閉店しても新しい店がオープンし、店が入れ替わることが多いと思いますが、地方都市は閉店したままです。純粋に「もったいない。自分が力になれないか」と思いました。

当時は40歳を過ぎた頃で「第二の人生、どう生きよう」と考えていた時期でもありました。人生100年時代と言われるなかで、まだまだ老後は長い。それなら、長く続けられる仕事をして、社会に貢献したいと思い、「事業承継をして自分で商売をやろう」という方向性を決めました。

――その際に起業ではなく、事業承継にされたのはなぜだったのでしょうか?

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