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連載:第41回 成長企業 社長が考えていること

カイゼンが当然の自律組織はこう作る。負債50億を乗り越え、異例の稼働率95%のホテル。仲間探しは「1週間遊びにおいで」

BizHint 編集部 2022年8月24日(水)掲載
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負債は50億円…稼働率は50%を切り、社員の士気も低かった広島・福山のビジネスホテル。そこに契約社員として入社したのが中田知彦さん。彼は現在、様々なコンセプトのホテルを運営し、地方創生まで手掛ける株式会社サン・クレアの取締役社長を務めています。入社当時は負債のことを知らず「伸びしろしかない!」と業務効率化や組織づくりをスタート。組織にカイゼンが根付き、今やその稼働率は業界では異例の95%。数々の旅行サイトで高い評価を得ています。今回は、その組織づくりや売上・利益の高め方、そして地方創生に事業を拡大するにあたって「志」を同じくする人材との出会い方などについてお話を伺いました。

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株式会社サン・クレア
取締役社長兼COO 中田知彦さん

岡山県出身。ホテル専門学校卒業後、大手ホテルに就職。2007年、契約社員として入社。プロジェクトリーダーなどを担当し、2016年に取締役に。2022年4月より現職。


社長就任の日以降、CEOから相談の返事が来なくなった。

――貴社の事業内容について教えてください。

中田知彦さん(以下、中田): 当社は、広島県福山市と愛媛県宇和島市で、約30年間ビジネスホテルを運営してきました。昨今の稼働率は90%を超え、多くの旅行サイトで高い評価を頂戴しています。

特にこの5年ほどは事業を急拡大しており、ビジネスホテルだけでなく、マンションをリノベーションしたホテルや、ロッジ型宿泊施設など、7つの施設を運営しています。従業員数は、正社員約40名を含む130名(2022年5月現在)です。

――2022年の4月に、前社長である細羽CEOから社長を引き継がれました。どのような背景があったのでしょうか?

中田: 細羽が代表取締役CEOとなり、僕が取締役社長兼COOに就任した形ですね。背景には、当社が事業として「地方創生」に本気で取り組もうと決めたことがあります。

というのも、コロナ禍でホテルを全館休業して売上ゼロという日もある中で、「今後どうしていこうか?」という話を、細羽と毎日のようにしていました。当社の経営についてだけでなく、社会の価値観の変化や、地球環境…本当にいろいろな話をしました。

その中で意見が一致したのが、会社として取り組む「地方創生」へのチャレンジ。今回の体制変更はその意思表示でもあります。今後、当社は活動の幅をさらに広げますが、これまで取り組んできたホテル業の部分は僕が責任を負うということです。もちろん、僕も地方創生には関わっていきます。

福山オリエンタルホテル(左上)、アンカーホテル福山(右上)、NAGI Hiroshima Hotel & Lounge(左下)、水際のロッジ(右下)など、様々な形態のホテルを手掛ける。

――細羽CEOとの関係性に変化はありましたか?

中田: はっきり変わりましたね。 僕が社長に就任した日を境に、僕がやることに一切口を出さなくなりました。 以前はさまざまな報告や相談に対してアドバイスをもらった上で決定していたのですが、今は相談しても何の反応もありません(笑)。これは「もう社長なんだから、すべて自分で責任を持て」というメッセージなんだろうと勝手に受け止めています。

――社長を託されるにあたって、指示や要望もなかったのですか?

中田: そうですね。細羽から「こういうことを期待している」「会社をこうしてほしい」というような話は一切ありませんでした。

ただ、 「将来、ホテルをこうしていきたいよね」「こんな社会にできたらいいよね」みたいなビジョンについては、日頃からよく話していました。 その目線が合っているから、静かに見届けてくれているのかな?と思っています。

打ち明けてくれた50億の借金。ずっと話せなかったんだろうな…

――中田社長の入社からの経緯について教えてください。

中田: 僕は、2007年に契約社員として入社しました。当社が経営していた2つのホテルの統括マネージャーが僕の前職の同僚で、その人から声をかけられたことがきっかけでした。

当時、細羽は取締役でしたが、実質の経営者でした。僕も後で知るのですが、家業はホテル以外の事業も手掛けていて、その借金を返すため資金繰りに奔走していました。ですのでホテルの運営やお客様満足までは、手が回っていない状態でした。

僕が入社した時に目にしたのは、他のホテルでは当たり前にできていることができていない状態。逆に言えば、これからできることは無数にある。 むしろ「伸びしろしかない!」と感じたのを覚えていますね。

――細羽CEOの家業の借金とは?

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