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イノベーションを起こすのはジョブズ型出戻り人材である〜LoanDEAL原田未来さんに聞く、「レンタル移籍」による育成の可能性

BizHint 編集部 2017年1月10日(火)掲載
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テクノロジーの進化や競争のグローバル化を背景に、各企業は既存事業の改革や新規事業創出を担えるイノベーション人材の育成を迫られています。そして今、こうした人材の育成に「出向」を活用することが新たな潮流となりつつあります。

そこでBizHint HRでは、実際に出向を体験/支援してきた方々にご登壇いただき、出向による人材育成に関するイベントを開催しました。その模様を全3回にわたってレポートします。

第1回は、業界や規模を超えた出向を可能にするプラットフォーム『LoanDEAL』を運営する株式会社ローンディール代表取締役社長・原田未来さんの講演をお届けします。『LoanDEAL』が支援する「レンタル移籍」とはどんな仕組みで、そこにはどんな意義があるのでしょうか。


登壇者 株式会社ローンディール代表取締役社長・原田未来氏


勤続により得られる信頼と、社外に出て得られる成長とがトレードオフになっていた

原田  僕たちが提供している「レンタル移籍」とは、簡単に言ってしまえば、「出向制度を活用して、他社のプロジェクトに参加できる仕組み」のことです。なぜそんな事業をやっているのかは、僕自身の経歴と密接に関係があります。

僕は2001年にラクーンという会社に入りました。今では一部上場も果たしていますが、僕が入った当時はまだ、社員10数人の「どベンチャー」と言える小さな組織でした。結果的にそこに13年在籍した後、カカクコムへ転職することになります。

ラクーンでは小さな組織がちょっとずつ大きくなる過程を全て経験したので、組織への愛着はものすごく大きなものになりました。

しかし一方では、ずっと同じ会社に在籍し続けたことで、仕事にも一緒に働く人間関係にもすっかり慣れてしまい、次第に成長感をあまり感じられなくなっていきました。それで、自分の力が外へ出ても通用するのか知りたくなって、カカクコムへ転職することにしたんです。

カカクコムはご存知のように『価格.com』や『食べログ』といった巨大サービスを運営する会社ですから、事業規模でいうと前職の10倍くらいです。組織の中は分業化が進んでいて、必要とされるマネジメントスタイルも前職とは全然違いました。

非常に学びが多く、成長できたと感じることも多かったです。ですがその一方では、カカクコムで学んだ「この事業フェーズではこういう問題が起こる」といったことを、もし前の会社にいる間に知ることができていたら、もっと他にもできたことがあったのではないか、という思いも強くなりました。

そのことに気付けずに会社を辞めたことで、ずっと続いていた関係を途切れさせることになったし、もしかしたら会社にとっても大きな損失になっていたかもしれないのです。

会社の外を知る機会が転職以外にない現状は、同じ企業にずっといることで築ける信頼関係と、外へ出ることで得られる個人の成長とが、トレードオフのような関係になってしまっていると感じました。

であれば、会社を辞めずに外を見ることのできる仕組みがあれば良いのではないか。

そう考えたことが、ローンディールを起業するきっかけになったのです。

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