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連載:第21回 教育・官公庁

オープンデータを活用したことがある企業の約9割が「データ収集」に課題を実感

BizHint 編集部 2021年9月1日(水)掲載
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株式会社コネクトデータ(本社:東京都千代田区、安部晃生)は、「オープンデータ」に対する意識を調査するため、全国の中小企業の経営者・役員を対象に「オープンデータの活用に関する調査」を実施しました。昨今、多くの企業においてDX(デジタルトランスフォーメーション)が緊急の課題となっている中、DXを実現するための重要な活動の一つである、オープンデータの活用に関して調査を行ったところ、中小企業ではデータ収集やデータ前処理などの準備や、データ活用を進めるためのコスト面が課題となっていることがわかりました。

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約8割がオープンデータを自社の課題解決や新規企画のために活用したことがない

「政府や地方公共団体などが公表するオープンデータを、自社の課題解決や新規企画のために活用したことがありますか?」という質問に対し、「はい」が約2割、「いいえ」が約8割という結果になり、約8割がオープンデータを活用したことが無いことがわかりました。近年オープンデータが増えている一方で、まだ活用しきれていない企業が多いことがわかります。

今後活用したい企業の約半数が、コスト面を懸念

オープンデータの活用をしたことがないが、今後活用したいと思っている企業は約3割ありました。これらの企業に対し、「活用するためにどのような準備をしていますか?」と聞いてみると、約半数が「コストがかけられないため現状は見通しが立っていない」と回答し、コスト面を懸念して、データ活用を進めるための準備ができていない企業が多くいることがわかりました。また、「データ利活用の知識・スキルを社員に身につけてもらう」という回答も約4割と次に多く、このことから、データ活用に関する専門の人材が不足していることが伺えます。

新型コロナウイルス感染症拡大によりオープンデータが増加していると約半数が実感

新型コロナウイルス感染症拡大により、EC利用の増加や、テレワークへの移行などあらゆるものがオンライン化され、分析する対象となるデータが増えています。実際に、オープンデータを活用したことがある企業に対し、「新型コロナウイルス感染拡大により活用できるオープンデータが増えていると思いますか?」と聞いてみると、「非常にそう思う」と「そう思う」と回答した企業が合わせて半数以上いることがわかりました。データ活用にすでに取り組んでいる企業の多くが、新型コロナウイルスの感染拡大によるオープンデータの増加を実感していることが伺えます。

オープンデータ活用における課題第1位は「欲しいデータが見つからなかった」

オープンデータを活用する際の課題について聞いてみると、「欲しいデータがなかなか見つからなかった」が62.3%、「データ収集に時間がかかった」が29.9%という結果となり、オープンデータを活用する前段階である、データ収集を課題視している企業が多いことが明らかとなりました。

また、「データ形式にばらつきがあり分析がしにくかった」という回答も35.1%で2番目に多く、オープンデータを分析するためのデータの前処理に課題を感じている企業が多くあることが伺えます。これらの結果から、オープンデータの活用を進めている企業でも、準備段階に時間や手間がかかり、効率的にデータ活用できていない企業が多いことがわかりました。

オープンデータの活用目的、「市場調査のため」が41.6%で最多

オープンデータを活用したことがある方に対し、どんな目的で活用したか聞いてみると、第1位が「市場調査のため」で41.6%、第2位は「新規事業検討のため」と「新製品、新サービスの開発のため」がそれぞれ31.2%という結果になりました。このことからオープンデータは、外部情報を把握することや、自社の事業拡大、新サービス開発などに活用されていることが明らかとなりました。

オープンデータ未導入の理由第1位は「導入した際の費用対効果が期待できないから」

「オープンデータを活用するためのITシステムまたはサービスを導入していますか?」という設問では、導入していない企業が約6割いることがわかりました。そこで、導入していない理由を質問したところ、「導入した際の費用対効果が期待できないから」という回答が57.8%で最も多く、次に「導入するコストが負担できないから」が35.6%となりました。この結果から、コスト面が導入における懸念点となっている企業が多いことがわかりました。

今後期待する機能第一位は「データをより簡単に収集できる機能」が62.5%

オープンデータを活用するための、ITシステムまたはサービスを導入している人に対し、「今後どのような機能があればさらにオープンデータを活用するためのITシステムまたはサービスの活用が進むと思いますか?」と質問したところ、「データをより簡単に収集できる機能」と回答した企業が62.5%となり、第1位となりました。その他では、「データ形式の統一など前処理をしてくれる機能」が37.5%、「データの分析結果を簡単にビジュアル化できる機能」が34.4%、「複数のユーザーでデータ管理・分析など共有できる機能」が31.3%となり、データを簡単に収集でき、複数ユーザーで共有することで、多くの人の意見を参考にし、データ活用を少しでも効率化できるような機能を求めていることが伺えます。

調査概要

調査テーマ:オープンデータの活用に関する調査
調査方法:WEB回答
調査地域:全国
調査期間:2021年7月30日~2021年8月02日
調査対象:従業員数300人以下の中小企業の経営者・役員 男女 計400人

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000069789.html?fbclid=IwAR1kCB8GgLMJVQgrSBeNj6lDS2L9fPrEErxFeT6d6AemKlKq6rcxzTCTVcA

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