連載:第26回 教育・官公庁
保育園・幼稚園で導入率の高いICTツール、1位は「緊急連絡」。今後積極的にICTツールを導入してほしい保護者は約8割
ここ数年、保育士の人材不足が加速しています。令和3年の全職種平均の有効求人倍率が1.12倍なのに比べると、保育士の有効求人倍率は2.67倍と、およそ2倍。また、新型コロナウイルスの流行により、人員が回らない状態に陥っている保育園も少なくありません。そんな保育士の業務負担を図るため、保育の周辺業務や補助業務に係るICT等を活用した業務システム導入における、補助金の支援施策が厚生労働省から発表されています。このような施策が後押しし、保育業界では人材不足を補うためのDXが進みつつあるものの、エリアや施設によって導入状況はそれぞれ異なります。
保育園・幼稚園で導入率の高いICTツール、1位は「緊急連絡」、2位「お知らせ、おたよりの配信」、3位「写真管理、販売ツール」
株式会社うるるでは「保育園・幼稚園におけるICTツール導入の実態調査」が実施されました。現在子供が通っている園で導入しているICTツールの中で、「緊急連絡」(60.5%)が最も多い結果に。次いで「お知らせ、おたよりの配信」(60.1%)が2位に。また、私立園では、公立園と比較して約2~3倍ほどICTツールを導入していることがわかった。
私立園では、約5割(56.8%)の保護者がICTツールの導入に積極的だと感じている一方、公立園では約3割の保護者がICTツールの導入に積極的ではないと感じている。
私立園では81.3%、公立園では71.2%の保護者がICTツールの導入に前向きであったが、ICTツールは必要と思わない回答として、「特に手間だと感じたり今以上の利便性が欲しいと感じることがない」「今導入されているICTツールで事足りている」など、現状導入されているICTツールで十分であるといった意見が多かった。
今後最も導入してほしいICTツールは「連絡帳」(43.7%)に。次いで、「欠席連絡」(39.9%)「キャッシュレス集金」(38.4%)と続いた。
最もなくなったら困るICTツールは「欠席連絡」(43.7%)に。次いで、「緊急連絡」(39.9%)「お知らせ、おたよりの配信」(38.4%)と続いた。
調査概要
調査名:保育園・幼稚園におけるICTツール導入の実態調査
調査対象:0歳~6歳の子供をもつ、幼稚園、保育園、認定こども園に通わせている親
調査方法:クラウドソーシング「シュフティ」を活用した、インターネット調査
調査期間:2022年8月30日~9月4日
サンプル数:266人(公立園:80人、私立園:186人)
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000049287.html
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