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人材育成

2018年1月11日(木)更新

タレントマネジメントのメリットとデメリットとは?その本質と課題

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タレントマネジメントを導入する際、良い側面ばかりが取り上げられがちですが、プラス・マイナス両面を知ってこそ、効果的な運用が実現できます。タレントマネジメントの本質とその効果、課題とするべき点について確認していきましょう。

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タレントマネジメントの定義と本質

1-1.タレントマネジメントはどう定義されているのか

人材開発に関わる世界的な組織の定義がいくつかありますが、タレントマネジメントの定義に共通しているのは企業の長期目標を実現するための、戦略的人材活用への取り組みであることです。具体的には採用、選抜、教育、開発などのプロセスを通し、適材適所を実現していきます。リーダーを育成すると同時に、個々人の能力を余すところなく活用し、社員の意欲増進と、ビジネスニーズに対応できる“人”資源を保有する企業を理想としています。

1-2. タレントマネジメントの本質とは

タレントマネジメントは、単にシステムを導入し人材情報を共有するに留まりません。タレントマネジメントにおいて重要となるのは、企業側の従業員に対する判断です。管理者には以下のような視点が求められています。

・個人が持つ能力への信頼

・エリート思考に偏重しないすべての人材の成長

・結果への責任を負わせる成果重視

・上司の育成責任と本人の成長意識

タレントマネジメント導入のメリット

2-1.企業側のメリット

タレントマネジメントを用いることで、企業側には次のようなメリットがもたらされると考えられます。 ・会社全体の経営戦略に即した人事計画や育成が可能となる ・限られた人数の中から能力にマッチしたポジショニングができる ・新規事業・新規プロジェクトの立ち上げに際し、スピード感のある人事配置ができる ・長期視点での人材育成や人材開発ができる 各人の情報がデータとして整理されることで、客観的な視点からの公正評価が与えられます。適任者をすばやくピックアップしタスク対応に当てたり、効果的な育成プログラムを施したりすることが可能となります。

2-2. 従業員側のメリット

タレントマネジメントは、働く側にとっても有益でなければなりません。正しい運用によって得られる効果には、次のようなものが挙げられます。

・個人の資質が認められ存在意義に自信がもてる

・適切なポジショニングにより仕事へのモチベーションがあがる

・キャリア情報が常に整理され、可視化することでスキルアップの方向性を見いだせる

それまで着目がされにくかった分野についても、スポットが当てられる機会が増え、潜在能力を自覚できる可能性が広がります。次の段階で何を学ぶべきか、道筋をつけやすくなります。

タレントマネジメント導入のデメリットと成功のポイント

3-1.タレントマネジメント導入への障害

タレントマネジメントは、人材の適正配置に欠かせないものとなりつつあります。しかし、導入にあたっては、多くの課題があるのも事実です。

・評価システム導入の難しさ

・旧型HRMからの転換の遅れ

・適正な管理者教育の実施

・日本的雇用システムと従業員のメンタリティ

・人材情報データベースの陳腐化

タレントマネジメントは、システムに任せておけば良いものではありません。課題の多くが上に立つ人物の理解と能力を必要とし、導入には人的な負担とコストがかかります。また、根幹となる個人情報データが、常に新鮮でなければ意味がありません。導入後も随時情報の更新が必須となります。

3-2.成功事例から見る運用のポイント

タレントマネジメントを導入し、順調に運用している企業の例では社内全体の共通理解がカギとなっています。情報の重要性を管理層・従業員側双方が認識することにより、提案や意見が重ねられ、十分な活用につながっています。また、インセンティブの付与によって、社員自身による最新情報の提供を促進するなどの工夫も見られます。多くの場合は、まず部門などのスモールスタートからの施策・見直しの積み重ねで、次第に大規模にしていく方式が取られています。

まとめ文

  • タレントマネジメントの実施においては管理側と従業員側双方の理解が必要となる
  • システムの導入だけでは企業戦略に即した活用ができず形骸化の恐れがある
  • 管理者側の適切な運用によってスキル・キャリアの適正評価、効果的な人材配置が実現される

激変する市場ニーズに対応し、企業が成長を続けるためにはタレントマネジメントの整備が不可欠です。しかしやみくもに導入しては、不具合が生じかねません。プラス面・マイナス面を理解し、自社に合わせた方策を検討することで効果的な運用が実現できます。

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