連載:第14回 建設業
東京都23区の中古マンション売却が大幅に低迷、12月の売り出し戸数は前年の3分の2に


いまだ猛威を振るう新型コロナ。感染者数の増加などから、2020年3月~5月が「第1波」、2020年7月~9月が「第2波」、そして現在は2020年12月から続く「第3波」の真っ只中と考えられています。これを受け、東京都23区の中古マンションの売却マーケットも、大きく低迷していることが明らかとなりました。

2020年12月の売り出し戸数が大幅減少、品川区を除く22区で年間最低を記録
東京都23区の中古マンションの売却状況を、マンションリサーチが調査したところ、2020年12月の「売り出し戸数」は2,689戸にとどまり、2020年のワーストを記録しました。「売り出し戸数の対前年同月比の増減率」についても、マイナス34.80%と、2020年12か月間で最低の数値となっています。これは前年の売り出し戸数と比べ、3分の2まで減少したことを意味します。「売り出し戸数の前年同月比の増減率」は4月以降徐々に回復傾向を見せていましたが、コロナ第3波により減少に転じた形です。
また23区別で見ると12月は、品川区を除く22区で、年間最低の売り出し戸数となっていました。
実際に、「コロナの陽性者数」と「売り出し戸数の前年同月比の増減率」を照らし合わせると、陽性者数が増加したコロナ第1波およびコロナ第2波のタイミングで、東京都23区の中古マンションの売り出し戸数は前年より大きく減少しています。コロナ第3波は現在も続いている状態のため、今後も売り出し件数は減少すると思われ、2021年も厳しいマーケット状況だと言えるでしょう。
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000013438.htmlhttps://magazine.t23m-navi.jp/other-sell/202012_tokyo_market/
バックナンバー (15)
建設業
- 第15回 2020年のオフィス業界を表す漢字は「変」。コロナ禍でオフィスの価値に変化
- 第14回 東京都23区の中古マンション売却が大幅に低迷、12月の売り出し戸数は前年の3分の2に
- 第13回 東京の不動産投資、オフィス需要が低下を見せるもマンション需要は堅調 2021年のコロナ感染収束に期待
- 第12回 建設技術者は苦戦の1年、2020年は企業の有効求人数が10か月連続で前年を下回る
- 第11回 商業用不動産に対する投資活動、2020年にもっとも活発だったのは東京
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