連載:第15回 建設業
2020年のオフィス業界を表す漢字は「変」。コロナ禍でオフィスの価値に変化
新型コロナウイルスの影響で、テレワークや時差出勤などを取り入れる企業が増加した2020年。今までは「働くために集まる場所」だったオフィスについて、今後どうあるべきなのか改めて考え直している企業も多いことでしょう。デザイナーズオフィス事業を手がける株式会社ヴィスは、在籍するオフィス設計デザイナーを対象にアンケート調査を実施し、48名の回答を集計しました。
第1回目の緊急事態宣言下、オフィスの移転件数は約半分に
オフィスデザインの提案をした1,000件以上のデータから、提案内容、提案ボリュームの推移をまとめました。2020年四半期ごとの推移を見ると、4-6月はオフィスの移転・増床等の相談が減少しています。計画を進めていた企業も一時的に中止するなどの動きがあったようです。
移転件数については、2019年と比較すると半分程度に減少しています。
2020年7月以降は、提案件数が3月以前の水準に戻っています。特に改装・レイアウト変更の依頼は1-3月の約150%(7-9月)、提案平均ボリューム(広さ)は1-3月の約160%(10-12月)にまで拡大したようです。
2020年のオフィス業界を象徴する漢字は「変」
2020年のオフィスを漢字一字で回答してもらった結果、もっとも多かった回答は「変」で27%でした。
オフィスのあり方や働き方が大きく変化した1年だったと言えるでしょう。
オフィスの存在意義として、約3割が「コミュニケーション」に言及
2021年のオフィスはどのようなデザイン・機能・特徴をもったオフィスが増えると思うか、またどのようなオフィスを提案していきたいかを自由記述で回答を集めました。
その結果、31%の人が「コミュニケーション」というキーワードに言及しています。テレワークが推進され、リアルのコミュニケーションが減りつつある中で、オフィスをコミュニケーション促進の場と捉えている人が多いのかもしれません。
また、働く場所の分散化について言及した回答も23%と、多く寄せられました。
オフィスでのABW、6割以上が「増加する」と回答
「2021年、オフィスでのABW(Activity Based Working……時間や場所を自分で選ぶ働き方)はどうなると思うか」という質問に対しては、61%が「増えると思う」と回答しました。次に「より発展し、違う形になると思う」が33%、「減ると思う」が6%となっています。
「SDGsの観点を取り入れたオフィスは増えると思うか?」の質問に対しては63%が「増えると思う」と回答しました。「まだそれほど増えないと思う」はわずか33%にとどまり、SDGsへの注目度の高さがよくわかる結果となりました。
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000058162.html
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