連載:第37回 建設業
建設業界のデジタル化、遅れていると思う業務プロセスは「施工・専門工事」「施工管理」
人手不足が急速に進んでいる建設業界では、デジタル技術の導入による補完が必須となっており、特に官民一体で「建設DX」に取り組んでいます。しかしながら生産性向上・業務効率化はまだまだ難しく、多くの分野で後れを取っています。野原ホールディングスでは、建設業界従事者1000人に対し「建設DXに対する意識調査」を実施しました。
人手不足が加速しているのに従来の因習がはびこる現状
まず「建設業界の課題解決に期待するデジタル技術」「導入が進んでいると思うデジタル技術」を聞くと、いずれも「建設ロボット」がトップでした。
また「デジタル化による生産性向上、業務効率化」について、業務プロセスごとに「進んでいるもの」「遅れているもの」を聞くと、進んでいると思う業務プロセスは「設計関連業務(設計・監理など)」、送れているものは「施工・専門工事」が最上位でした。
業種別で見ると、現場に近い業種ほど「施工・専門工事」のデジタル化の遅れを感じていたようです。
またデジタル化による「生産性向上、業務効率化が進まない理由」を聞くと、「デジタル化できない作業が多い」52.8%が最多の一方で、「現場での変更が多くデータ更新が面倒」29.9%がそれに続きました。また5位ながら「従来のやり方が一番早いと思っている」21.7%という声もあり、人手不足が加速しているのに従来の因習を守り続けている現状がうかがえます。
調査方法
調査期間:2023年2月15日~22日
調査方法:インターネット調査(調査機関:ゼネラルリサーチ)
調査対象:全国の建設業界従事者
調査人数:1,000人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000019866.html
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