連載:第7回 製造業
製造業経営者の3割以上が「セキュリティ対策できていない」と回答。「どこまでやれば十分な対策?」の声
大企業においてもたびたびニュースになる情報漏洩事故。中小企業においても、それは人事ではありません。デジタルデータソリューション株式会社は、大手企業との取引がある中小製造業企業経営者109名を対象に、セキュリティ対策に関する意識調査を実施しました。その結果、セキュリティ対策について「何をどこまでやれば十分な対策と言えるのか」と悩んでいる経営者が多いことが判明しました。
半数以上の経営者が情報漏洩リスクに不安
「自社で利用しているPCへのマルウェア(ウイルス等の悪意のあるソフトウェア)による情報流出リスクに不安はありますか。」と質問した結果、「とてもある」が15.6%、「ある」が40.4%という結果となりました。半数以上の経営者が情報流出リスクを感じているようです。
「セキュリティ対策ができている」と認識している経営者は約6割
「自身の会社のセキュリティ対策はどの程度できていると思いますか。」という質問には、「できている」が54.0%ともっとも多く、「あまりできていない」が34.9%、「全くできていない」が2.8%でした。
「十分できている」「できている」を合わせると6割以上の経営者が「セキュリティ対策ができている」と感じているようです。
「全くできていない」と回答した人以外に、「あなたの会社ではどのようなセキュリティ対策を行っていますか。」と質問した結果、「ウイルス対策ソフトの導入」が91.5%、次に「ファイアーウォールの設置」が41.5%、「UTM」が8.5%と続きました。
「あまりできていない」「全くできていない」と回答した人に「セキュリティ対策ができていない理由を教えてください。」と聞いたところ、もっとも多かったのが「どこまですれば十分な対策と言えるのかわからない」で75.6%、次に「コストが高い(34.1%)」、「何をすれば良いのかわからない(24.4%)」と続きました。
ほとんどの経験者が、セキュリティ対策をどこまですれば良いのか迷っているようです。そのほかにも、セキュリティ対策ができていない理由として、以下の回答が寄せられました。
- 49歳:何が必要でベストかがよく分からない。
- 72歳:ファイヤーオールの全社的な構築に費用がかかる。
- 52歳:社内にその専門がいない。
- 68歳:日常業務に切迫感を感じていなかった。
- 61歳:専門的知識に欠けるため。
- 56歳:パソコンが古くなると対応しなくなるから。
- 57歳:面倒くさい。
25%の経営者が「ウイルスが自社を通して取引先にも感染する」事実を認識せず
「社員のPCがウイルスに感染した場合、メールなどによって取引先のPCにもウイルスが感染する恐れがあり、最悪の場合取引中止や損害賠償を請求されるなどのリスクがあります。この事実を知っていましたか」と質問氏とtころ、「知っていた」が74.3%、「知らなかった」が25.7%となりました。
ほとんどの人がウイルスの脅威について理解している一方で、約4分の1の経営者がリスクについて理解が十分でない事実が浮き彫りになりました。
「取引先からのウイルス感染を防ぐために取引の審査基準としてセキュリティ対策に重きを置く大手企業が増えています。この事実を知っていましたか。」の質問に対しては、「知っていた」が68.8%、「知らなかった」が31.2%となっています。
上記2つの質問で「知らなかった」と回答した人に「上で述べた事実を知って、セキュリティ対策について考えに変化はありますか?」と質問したところ、半数以上にあたる56.4%が「より力を入れるべきだと思った」と回答しました。
しかしながら、「特に変化はない」と回答した人も43.6%と4割以上となりました。
調査概要
調査概要:セキュリティ対策に関する意識調査
調査方法:インターネット調査
期間 :2020年11月20日~2020年11月25日
有効回答:大手企業との取引がある中小製造業企業経営者109名
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000017714.html
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