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女性経営者は64%が「起業」で誕生! 事業承継だと同族経営による苦労が多い?

BizHint 編集部 2020年9月24日(木)掲載
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女性の経営者・個人事業主にも、自身で起業した人・家業を承継した人・会社員から独立した人など、さまざまなケースがあります。自身で起業したという人は64.1%、事業承継により社長になった人は35.9%でした。ただし、事業承継の場合「後継者になることを想定していなかった」という人が多数派でした。

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事業承継により社長に、半数以上が「想定していなかった」

エヌエヌ生命保険が、全国の中小企業の女性経営者206名を対象に実施した意識調査によると、「最初に社長になったきっかけ」は、64.1%が「起業」、35.9%が「事業承継」と回答しました。続いて「事業承継」と回答した74人に「誰から事業承継したのか」を聞くと、「親から」50.0%、「配偶者から」25.7%、「親・配偶者以外の親族から」6.8%、「親以外から」17.6%となりました。なお社長就任時の年齢を聞くと、起業は「30代」38.5%、事業承継は「40代」39.4%が多く、全体の平均は41.5歳でした。

このうち、事業承継により社長になった74名に、「事業承継の後継者として自身が社長就任することを以前から想定していたか」と聞くと、「後継者になることを想定していなかった」56.8%、「以前から想定していた」43.2%で、想定外だったという人のほうが多数派でした。

また準備期間については、「(ほとんど)準備期間はなかった / 突然だった」44.6%が最多で、「数か月の準備期間があった」21.6%、「1年程の準備期間があった」16.2%、「数年以上の準備期間があった」17.6%と、これも想定していない人が多いことをうかがわせます。

男性社長との比較では「顧客との関係構築」に苦労、同族経営による影響も?


「男性社長と比べて、業務上で不利に感じることはあるか」と聞くと、「はい」36.9%、「いいえ」63.1%で、3分の1程度の人がハンデを感じていました。この人たちに具体的なハンデを聞くと、「顧客との関係構築」57.9%、「仕入れ先との関係構築」36.8%、「金融機関との関係構築」34.2%など、対外的な関係構築に苦労しているようです。

また「女性だからこそスムーズに進んだと感じること」を全体に聞くと「顧客との関係構築」39.3%が最多でした。

「経営上で困ったことがあったら誰に相談するか」を聞くと、起業した132人では、「税理士」28.8%、「同業の社長仲間」28.8%が最多の一方で、事業承継した74人は、「家族・親族」43.2%、「税理士」37.8%、「自社の社員」23.0%が上位でした。このへんは社長になった経緯よりも、同族経営かどうかによるものと考えられます。

最後に「社長になって初めて導入した働き方に関する制度」について聞くと、「時短勤務制度」16.5%、「時差勤務制度」11.7%、「テレワーク勤務制度」10.7%があがる一方で、「初めて導入した制度はない」53.9%が過半数を占めていました。女性ならではの視点を活かし、男性社会の慣習に挑戦する女性経営者も多い一方、女性としてのハンデや同族経営のしがらみなどがあるのかもしれません。

調査方法

調査期間:2020年8月28日~9月1日
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国の中小企業(従業員300人以下)の女性経営者・社長・会長
調査人数:206名

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000025186.htmlhttps://www.nnlife.co.jp/library/pdf/company/news/2020/200917_surveyonfemaleceo.pdf

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