連載:第9回 テレワークイベントレポート 2020
「前例はない。だからやる」経営統合から社員をひとつに。リモート下での企業カルチャー浸透策
働き方の中心がリモートワークに移り、組織との接点が減って、社員の帰属意識やモチベーションが低下する問題が起きています。社員の離れた心をひとつにまとめて、組織を前進させる役割を担うのが、企業カルチャーです。食品宅配領域で事業を手がけるオイシックス・ラ・大地株式会社は、過去3年間に2度の経営統合を経験。3社の異なる背景を背負いながら、新しい価値観を表す行動規範をつくってきたと言います。人事を務める三浦孝文さんから、コロナ禍でも企業カルチャーを体現する社員を増やす同社の挑戦に迫ります。聞き手を務めるのは、HR Design Lab.代表 兼 株式会社博報堂コンサルティング 執行役員・楠本和矢さんです。
大分県出身、関西学院大学卒業。2010年4月に株式会社D2Cで採用全般、2014年10月にクックパッド株式会社へ転職後、採用全般と子会社の人事機能立ち上げを経験。2017年に現オイシックス・ラ・大地株式会社に入社、2019年10月より現職で、次世代の人材採用と働きがいに紐づくような制度企画や施策の立案・実行まで担当。2020年8月から子会社カラビナテクノロジー株式会社のPeople's Adviser、株式会社リクメディアの顧問を務める。
神戸大学経営学部卒業。丸紅株式会社にて新規事業開発業務を担当。その後外資系ブランドコンサルティング会社を経て現職。現在、株式会社博報堂コンサルティング内で、人材育成に特化した組織「HR Design Lab.」 代表として「マーケティングとHR領域の融合」をテーマに、現場での実践に基づく様々なHRソリューションを開発・提供。特に組織の創発力強化・生産性向上を目的とした取り組みに注力。
新たな企業カルチャーの創造は、対話からはじまった
まず、貴社はどのように企業カルチャーを創っていったのか、教えてください。
(図:オイシックス・ラ・大地株式会社提供)
オイシックス・ラ・大地は、2017年に前オイシックスと大地を守る会、そして2018年にらでぃっしゅぼーやと、2度の経営統合から生まれた会社です。
3社のブランドの違いは、企業カルチャーに限らず、分かりやすいところだと、社員の平均年齢は10歳近く差がありました。また、各社の大切にする事業やサービスの軸も、お客様目線での商品づくり、一次生産者への応援だったりと違ったんです。
そこで、まずは食卓のお客様と畑の生産者を繋げる新たな企業理念「これからの食卓、これからの畑」を定めました。
そして、企業理念を体現するための行動規範をつくるプロジェクトを発足。オイシックス・ラ・大地の企業理念に近づくために、どのような行動規範があれば、企業理念を体現できて、日々の業務に向き合っていけるか。ディスカッションを重ねて「ORDism(オーディズム)」という7つの行動規範を定め、言語化しています。
(図:オイシックス・ラ・大地株式会社提供)
3社の異なる文化をORDismにまとめあげるのは、難しかったのではないでしょうか。どんな工夫で乗り越えましたか?
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