連載:第3回 食品
飲食店の売上昨対比、4月は23.2%まで落ち込む。その後回復傾向に
新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食店は非常に大きな影響を受けています。ポスタス株式会社が調査した飲食店売上動向によると、売上が大きく落ち込んだのは緊急事態宣言が発令された4月からで、昨年対比23.2%まで落ち込んでいたことが判明しました。その後は回復傾向にありますが、依然と厳しい状況は続いているようです。
全体売上昨対比が最も落ち込んだのは4月の23.2%
エリア別に12月〜6月の売上昨年同月対比を調査した結果、いずれのエリアにおいても売上が大きく減少し始めたのは3月(全体の売上昨対68.0%)からであることが判明しました。最も落ち込んでいるのは4月の売上で、全体売上昨対比は23.2%まで減少しています。緊急事態宣言により、外出自粛となった影響が大きいようです。
その後、5月より徐々に売上は回復傾向となり、6月の全体全体売上昨対比57%まで上昇しました。6月末寺店では、70%近くまで回復しているとのことです。
売上昨対比の推移を週次で見てみると、最も落ち込んでいるのは4/27週です。その後は6月にかけて回復傾向にありますが、6/15週からは回復のペースが上昇していません。
第二波への懸念や、新しい生活様式を取り入たことで客数が減少したことなどが影響していると見られます。
4月・5月はデイタイムの売上比率が10ポイント以上増える
時間帯別売上構成比を前年と比較した調査結果です。2月、3月は構成比が前年とほとんど影響がありませんが、4月よりデイタイムの売上が伸びているのがわかります。5月の構成比を見てみると前年はデイタイムの売上が22.7%だったのに対し、本年は36.5%と10ポイント以上増えていることが判明しました。
次に、デイタイムのディナータイムの売上推移を比較すると、どちらも減少してはいるもののディナータイムの落ち込みが特に大きいことがわかります。
また、テイクアウト売上比率の推移はいずれの時間帯も4月・5月に上昇傾向にあります。デイタイムは専門料理・居酒屋が上昇し、ディナータイムは食事系の業種が伸びているようです。6月に関してはテイクアウト売上比率が低下していますが、依然と従来よりは高い比率で推移しています。
調査概要
飲食店の月次売上推移と週次売上推移
集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店
集計期間:<月次>2018年12月1日~2019年6月30日、2019年12月1日~2020年6月30日
集計期間:<週次>2019年3月25日~2019年7月7日、2020年3月23日~2020年7月5日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計週次>月次>
飲食店の時間帯別売上構成比率とテイクアウト売上比率
集計対象:レジを導入している飲食店の中で、業種が「居酒屋」、「専門料理」、「食事系」に分類される店
「居酒屋」:和風居酒屋、洋風居酒屋
「専門料理」:和食、イタリアン、中華、韓国料理など
「食事系」:定食、ラーメン、そば・うどん、レストランなど
集計期間:2019年2月1日~2019年6月30日、2020年2月1日~2020年6月30日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000056468.html
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