連載:第40回 総合 2020年1月~3月
AI時代におけるグローバル人財の獲得・育成・維持、もっとも期待される国は「スイス」


「人財」をいかに育成・獲得・維持するかは、国や主要都市にとっては大きな課題だと言えます。このテーマに対して、アデコグループ、INSEADビジネススクール、Googleの3者は、年次で国際調査「GTCI」(Global Talent Competitiveness Index:人財競争力に関する国際調査)を実施しています。最新調査では、世界132か国および155都市が対象となりました。

「GTCI 2020」国別ランキング(上位20か国)
「AI時代におけるグローバル人財」に強い国は? アデコとGoogleが調査
「GTCI」は、 人財を獲得・育成・維持する能力 を、国別に年1度ランク付けする調査で、今回で7回目。アデコグループの協力のもとINSEADが開発しており、70の変数をもとに国や組織をランク付けします。最新調査である「GTCI 2020」は、「AI時代におけるグローバル人財」をテーマに、 変革的なテクノロジーから価値を得るために、適切な人財 を摸索。2020年1月22日にダボスで開催された「World Economic Forum」(世界経済フォーラム)で発表されました。
その結果、「GTCI 2020」では、「スイス」が前年に続き1位。2位「米国」、3位「シンガポール」は前年から入れ替わっています。以下、「スウェーデン」「デンマーク」「オランダ」など、同じ顔ぶれが続きました。基本的には 高収入の経済国 が、生涯学習やリスキル/スキルアップ、グローバル人財の獲得・維持などに投資しており、安定してランクインしています。なお最下位についても、前年と同じで「イエメン」が132位でした。また日本は、前年の22位から3つ順位を上げ19位に入っています。
「GTCI 2020」都市別ランキング(上位10都市)
続いて都市別ランキングを見ると、前年から大きく変動。今回の1位は前回8位の「ニューヨーク」。「Enable(活用)」「Attract(魅力)」「Grow(育成)」といった評価において高い評価を得たとのことです。日本からは「東京」が前回19位からジャンプアップして8位に入りました。
いずれの国・都市もAIを積極的に採り入れており、Fintech(金融技術)やMedTech(医療技術)分野での活動も活発化しています。ある意味、これらの世界都市は、AIやビッグデータ技術の実証実験場となりつつあり、それが人財の確保や活用にも好影響を与えています。ただし、こうした動向が長期的にどうなるかは、注視する必要があるでしょう。
調査方法
調査対象:世界132か国および155都市
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000578.000001264.html
バックナンバー (80)
この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})
{{selectedUser.name}}
{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}
{{selectedUser.comment}}
{{selectedUser.introduction}}
続きを読むには会員登録(無料)が必要です全ての記事が無料で読めます
この記事もあなたにオススメ
-
タレントマネジメントの意味とは?定義や目的、事例をまとめてご紹介
BizHint 編集部
-
「グローバル人材」はどうしたら育つのか!? APUのグローバル教育
BizHint 編集部
-
グローバル人事とは?求められるグローバル人事制度と人事戦略
BizHint 編集部
-
グローバル人事改革 ~5つの巨大企業はどのようにデジタル時代に対応したか~
Workday | ワークデイ株式会社
-
グローバル経営とは?グローバル経営管理の課題も合わせてご紹介
BizHint 編集部
-
今さら聞けない「働き方改革」関連法対策
Benefit one | 株式会社ベネフィット・ワン
-
【飲食チェーン、多店舗運営者必見!】店舗~本部間のやりとりをペーパーレス化
SmartHR | 株式会社SmartHR
-
第41回 グローバルで活躍するための基本(2) ヘンなグローバル人材にならないために
ITpro