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連載:第11回 よくわかる補助金・助成金 雇用・人材

「ジョブ・リターン制度」とは? 【東京都】「ジョブリターン制度整備奨励金」のご紹介

Logo markBizHint 編集部 2020年3月1日(日)掲載
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「ジョブ・リターン制度」とは、結婚・出産・育児・介護などの理由により退職した方を、本人の希望により再雇用する制度です。人材確保が課題となる中、業務経験や会社に愛着を持った方を再雇用することができるなどのメリットがあります。 東京都では、ジョブリターン制度を新たに導入する企業に対し「ジョブリターン制度整備奨励金」として、1社あたり20万円の奨励金を支給しています。心当たりの社員がいらっしゃる場合は、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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1.ジョブリターン制度とは?

まずは、ジョブリターン制度が求められる背景やメリットなどを見ていきましょう。

(1)ジョブリターン制度が求められる背景

なぜジョブリターン制度が注目されているのでしょうか。この背景には、企業の人材不足があります。

少子高齢化が進む中、日本の生産年齢人口(15歳~64歳)の減少が予測されています。国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計(中位推計)によると、2015年に7,629万人だった生産年齢人口は、2045年には5,978万人まで減少し、20年間で約1650万人減少するといわれています。また、近年は労働市場の流動化も進んでおり、人材不足の深刻化とともに、企業の人材獲得競争はますます激しくなることでしょう。
 

そこで注目されているのが、退職者の再雇用です。企業にとっては能力やスキルを把握し、企業風土を理解した人材を採用することができます。また、働き手にとっても退職前の業務経験を活かし、慣れ親しんだ会社で復職できることには大きなメリットがあります。

こうした理由から、再雇用を「ジョブリターン制度」として整備する企業が増えてきているのをご存知でしょうか。まずは、制度の導入によるメリットを確認していきましょう。

(2)メリット

ジョブリターン制度の導入によって、企業にとっては次のメリットが期待できます。

即戦力としての活躍が期待できる

退職前の業務経験やノウハウがあるため、即戦力としての活躍が期待できます。また、過去の実績や働きぶりから能力や人柄を把握しているため、安心して雇用することができます。

会社への愛着を持った人材を獲得できる

一度退職しても「またこの会社で働きたい」と考える、会社への愛着を持った人材を雇用することができます。企業理念や組織風土を理解しているため、採用後のミスマッチによる退職リスクも低いといえるでしょう。

企業イメージの向上

政府が推進する「ワーク・ライフ・バランス」や「女性の活躍促進」に取り組む企業として社内外に周知することで、企業イメージの向上が期待できます。また、社員に対して、「出産や育児で退職しても、会社に戻ってきて欲しい」というメッセージを発信することもできます。

(3)留意点

人材を確保したい企業と、もう一度働きたい社員。労使双方にメリットがあるジョブリターン制度ですが、制度をきちんと運用していくためには、次のような留意点もあります。

子育てや介護と両立できる環境づくり

出産や育児、介護等で退職した社員が再就職して、働き続けるためには、子育てや介護をしながら働くことのできる環境を整備することが必要です。こうした環境整備は、再雇用した社員だけでなく、出産や育児等を理由にした女性社員、親の介護等を理由にした管理職といった、既存社員の離職防止にも効果があります。

再就職後もキャリア形成できる環境づくり

再就職後も、キャリアの断絶を感じることなく活躍できる環境を整備することも大切です。たとえば、退職時の階級等での復職を可能とする、本人の希望を踏まえて配属先を決定するなど、本人の能力や希望を考慮した上でキャリアを形成できる仕組みが考えられます。こうした仕組みを整えることで、再就職後の仕事への意欲も高まることでしょう。

2. 「ジョブリターン制度整備奨励金」とは?

ジョブリターン制度は、多様な働き方を求める社員に対応する取組として、国や自治体からも注目されています。 東京都では、働く意欲を持つ子育て中の方などが再就職し、能力を発揮できる環境の整備を進めるため、今年度、新たに「ジョブリターン制度整備奨励金」が新設されました。それでは、事業の内容を見ていきましょう。

(1)奨励対象事業者

奨励金の対象となるためには、対象事業者要件をすべて満たす必要があります。

①都内で事業を営む中小企業等
②都内勤務で常時雇用する労働者を2名以上、かつ、6か月以上継続雇用していること
③就業規則を作成して労働基準監督署に届出を行っていること
④就業規則やその他規程で、ジョブリターン制度について明文化されていないこと
⑤都HPへの企業名等の公表に同意すること

※上記は一部抜粋です。詳細は「募集要項」をご確認ください。 

(2)奨励事業

所定の事業実施期間内に次の取組をすべて実施した企業に、1社あたり 20万円 の奨励金が支給されます。

ジョブリターン制度の導入

ジョブリターン制度を新たに整備し、就業規則等に明文化の上、労働基準監督署に届け出ること

社内及び社外への周知

規定したジョブリターン制度を、社内掲示やイントラネット、ホームページ等により社内外に周知すること

(3)申請スケジュール

今年度のエントリー受付は全5回。最終受付日は、 10月18日(金) です。 それでは、奨励金の申請から受給までの流れを確認していきましょう。

①事前エントリー
 「TOKYOはたらくネット」から事前エントリーします。 ※予定数を超えた場合は抽選

②申請可否の連絡
 事前エントリー結果がメールにて届きます。

③奨励金の申請
 交付申請書を期日までに提出します。

④交付決定
 奨励対象事業者に、交付決定通知書が送付されます。

⑤奨励事業の実施
 交付決定を受けたら、都が定めた実施期間内で奨励事業を実施します。
(事業実施期間:第5回の場合 2019年12月1日~2020年2月29日)

⑥実施報告
 奨励事業終了後、都が定めた期日までに実績報告書類を提出します。

⑦奨励交付金額の決定・奨励金支給
 実績報告書をもとに奨励額が決定し、奨励金が支給されます。

出典:東京都HP

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。ジョブリターン制度は、社員の「業務経験を活かしたい」「この会社でまた働きたい」という希望をかなえるとともに、企業の皆さまにとっては、即戦力となる優秀な人材の確保・定着につながります。人材確保の手段として、これを機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

(執筆) 株式会社プロデューサー・ハウス 辻村 藍 中小企業診断士

 

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