連載:第1回 SmartHR、開発の裏にある想いとは
開発未経験の人事労務のプロがSmartHRのプロダクトマネージャーになった理由
社会保険・雇用保険の手続きを自動化するクラウド労務ソフト「SmartHR」(株式会社KUFU)。2015年にリリース以降、メディアに次々と取り上げられるなど話題を呼び、現在もシェアを拡大し続けています。急速に進化し続ける「SmartHR」の開発の裏側を聞きました。
人事労務のプロが「SmartHR」に参画した理由
「SmartHR」開発チームを率いるプロダクトマネージャーの副島(そえじま)智子さんは、人事労務出身。ベンチャー企業や飲食チェーン企業、外資系製薬会社など、多種多様な規模や業種の会社での人事労務を経験した後、株式会社KUFUに入社したという異色のキャリアの持ち主です。副島さんは入社の経緯を次のように振り返ります。
自らコンタクトを取り8人目のメンバーとしてジョイン
副島智子さん(以下敬称略) 「私は、前職では全国70店舗以上の飲食チェーン企業での人事労務を担当していました。全国に支社がある企業では、年末調整の時期になると、従業員の人数分の記入用紙を印刷し、各支社に郵送します。返送された書類にミスがあると、その都度支社に連絡をとり、確認しなくてはなりません。毎年、正しく記入された書類を揃えるだけで膨大な時間と手間がかかっていました。
“何とかならないものか”という思いは常にあり、当時勤めていた企業の代表に『今の事業がうまくいったらインターネットを使って人事労務の手続きを簡略化するサービスを作りたい』と話したこともありました。
「TechCrunch Tokyo 2015」のスタートアップバトルで「SmartHR」がリリースを発表し、最優秀賞を受賞したことを知ったのは、それから1年後のことです。『自分がやりたかったことをすでにやっている人たちがいた!』と驚くのと同時に、がむしゃらに前進できる環境に羨ましさも感じました。すぐにでもこの事業に参加したい!という気持ちも芽生え、“私も何かできることはないか”と、社長の宮田にコンタクトをとったことがきっかけで、8人目のメンバーとしてKUFUに加わりました」
開発未経験者をプロダクトマネージャーに抜擢した理由
「バックオフィス全般、そのほかできることは何でもやります」と宣言し、入社したという副島さん。人事労務はもちろん、カスタマーサポートも担当。さらに、入社から2か月後にはプロダクトマネージャーに就任します。人事労務は経験豊富だが、開発は未経験。
そんな副島さんがなぜ、プロダクトマネージャーに抜擢されたのでしょうか? 宮田社長にうかがいました。
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バックナンバー (2)
SmartHR、開発の裏にある想いとは
- 第2回 SmartHR、『ユーザー第一主義の改善サイクル』と今後の展望
- 第1回 開発未経験の人事労務のプロがSmartHRのプロダクトマネージャーになった理由