連載:第84回 総合
人手不足で倒産、2025年1月~7月は「従業員退職型」が前年同期から6割も増加


「人手不足による倒産」が中小企業を中心に増加しています。賃上げによって人材を確保しようにも、そもそも業績悪化などで賃上げできないなど、零細企業の淘汰が拡大する可能性が高まっています。帝国データバンクでは、「従業員の退職を要因とした人手不足(従業員退職型)」の倒産発生状況について調査・分析を行っています。

業種別では「サービス業」19件が最多
それによると、2025年1月~7月に判明した人手不足倒産は251件。そのうち「従業員退職型」は74件で、前年同期(46件)から約6割の増加となりました。このペースで推移した場合、過去最多だった前年2024年(90件)を大幅に上回り、年間100件に達する可能性が指摘されています。
業種別では「サービス業」19件が最多で、全体の25.7%を占めていました。次いで多いのが「建設業」17件で、設計者や施工管理者など、業務遂行に不可欠な資格を持つ現場作業員のほか、営業担当役員など幹部社員が相次いで退職し、事業運営が困難になった企業などが目立ちました。
調査方法
調査期間:2013年1月~2025年7月31日
調査対象:負債1000万円以上・法的整理による倒産
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001127.000043465.html
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