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連載:第28回 建設業

建設業界の大学・高校新卒者の早期離職率、改善傾向に 定着率向上への取り組みが奏功か

BizHint 編集部 2021年12月2日(木)掲載
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この数年の建設業界は、オリンピック・パラリンピックなどの大型イベント特需がありつつも、コロナ禍による打撃もあり、激しい波にさらされています。大学・高校新卒者も建設業界に多数就職していますが、その多くが離職しているとみられています。ヒューマンリソシアでは「新卒者の3年以内の離職率」について調査を行いました。

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大学新卒者の就職後3年以内の離職率の推移(厚生労働省「新規学卒者の離職状況」より作成)

建設企業の新卒離職率が低下、各社の定着率向上が奏効か

ヒューマンリソシアのオウンドメディア「建設HR」のマンスリーレポート(2021年11月)では、厚生労働省の発表データなどを元にデータ分析を行っています。それによると、大学新卒者の就職後3年以内の離職率は、建設業においては2014年卒業の30.5%をピークに、15年卒業(28.9%)、16年卒業(27.8%)と離職率が低下していましたが、17年卒業は29.5%に上昇し、18年卒業は28.0%に低下など上下に変動しています。全産業平均は、18年卒業以外では低下傾向はありません。


高校新卒者の就職後3年以内の離職率の推移(厚生労働省「新規学卒者の離職状況」より作成)

同様に高校新卒者においては、建設業の離職率が12年卒業で50.0%に達し、2人に1人が就職後3年以内に離職する状況でしたが、その後は改善傾向が続き、18年には42.7%まで離職率は低下しています。建設企業各社の定着率向上施策が奏効していると考えられます。


2018年3月の大学・高校新卒者の就職後3年以内の離職率(厚生労働省「新規学卒者の離職状況」より作成)

そこで、最新データである「2018年3月の大学・高校新卒者の就職後3年以内の離職率」を厚生労働省のデータで見ると、大学新卒者は建設業が28.0%なのに対し、全産業平均は31.2%、製造業は19.0%でした。一方、高校新卒者は、建設業42.7%、製造業27.2%、全産業平均36.9%と大卒を上回っています。

なお就業者数と雇用者数の推移(2021年9月、建設業)を見ると、就業者数は495万人(前年同月比98.2%)、雇用者数は405万人(同99.5%)で、前年より減少していますが、公共職業安定所(ハローワーク)における新規求人数は82,131人(同105.7%)で、前年同期比で10か月連続増加していました。


建設業の就業者数と雇用者数の推移(出典:総務省「労働力調査」より作成)


建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)(出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成)

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001239.000005089.html

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