連載:第6回 経営・SaaSイベントレポート2021
“なんとなく”の社員アンケートは今すぐ見直しを! 定着率向上に繋げるためのポイントを伝授
「社員の定着」を重要課題とする企業が増えています。その一環として社員アンケートを実施するものの「実施しただけで終わってしまう」「問題点ではなく犯人探しになってしまう」「課題が見えてこない」など、うまく活用できていないケースも。定着率向上につなげるため社員アンケートのポイントについて、パソナエンゲージメントの事業開発責任者であり、株式会社パソナグループ HR Techチーム長を務める關口洸介さんが語ります。モデレーターは、株式会社カイラボ代表取締役の井上洋市朗さんです。
2006年株式会社パソナに入社。2010年「良い会社プロジェクト」の立ち上げに参画し、社員の働く幸せと好業績を両立する「良い会社」の調査・研究に従事し、経済産業省事業や産学共同研究プロジェクトを推進。現在は、組織人事コンサルティングサービス「良い会社サーベイ」をリニューアルしたHR Tech高度分析ツール「パソナエンゲージメント」事業開発責任者を務める。
2008年株式会社日本能率協会コンサルティングに入社し、大手企業の業務改善などに従事。社会人教育のベンチャー企業などを経て、2012年3月に株式会社カイラボを設立。早期離職の実態と対策に関するコンサルティングのほか、年間100件以上のセミナーや研修を全国で実施。現在は、高校生や大学生向けのキャリア教育の授業にも登壇している。
社員アンケートは、定着率向上の第一歩
井上洋市朗さん(以下、井上): ここ数年で「サーベイ」という言葉を耳にする機会が増えました。まずは、この言葉の意味について解説をお願いします。
關口洸介さん(以下、關口): 「サーベイ」とは「調査」という意味合いで使われています。 最近よく聞く「組織サーベイ」や「従業員サーベイ」とは、主に組織や社員に対するアンケート調査ということです。多くの企業で実施している「従業員満足度(ES)調査」もサーベイの一種ですね。
井上: 今、このES調査をはじめとしたサーベイを実施する企業はもちろん、サーベイのサービスを提供している企業も増えてきていますよね。
関口: はい。その最大の要因は、生産年齢人口の減少という構造的な人手不足により起きている、「社員の定着率向上」という大きな課題です。社員の離職を防ぎつつ、一人ひとりが生き生きと働き、生産性を高めることが、どの企業においても重要な課題となっています。
井上: 今の時代、「とにかく頑張れ」「やる気が足りない!」「気合と根性でなんとかしろ」といったマネジメントでは限界がありますよね。
関口: そうですね。 退職者を減らし、生産性を向上させていくためには、まずは社員一人ひとりの状況や、部署ごとの状況把握が何よりも重要 です。そのための方法として、「サーベイ」を実施する企業が増えているのです。
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