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在宅勤務でも人事評価の納得感は変わらない?「テレワーク環境下における人事評価に関する意識調査」

BizHint 編集部 2021年3月8日(月)掲載
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新型コロナウイルスの影響でテレワークの導入が進む中、人事評価のあり方について頭を抱えている企業も少なくないでしょう。株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、2020年12月、テレワークを月の半分以上行っている20代、30代の一般社員493名に対し、「テレワーク環境下における人事評価に関する意識調査」を実施しました。その結果を見ると、ほとんどの一般社員にとって、テレワークになっても人事評価に対する意識に変化はない現実が見えてきました。

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会社からの評価を重視している人は約8割

「会社からの自分の評価をどの程度重視していますか」との質問に対しては、77.3%が重視していると回答しました。この数値は、2016年の「人事評価制度に対する意識調査」と大きく変わっていないようです。

人事評価を重視する理由としては「報酬や昇進・昇格が決まるものだから」(72.2%)が最も多く、「仕事の手応えや自身の成長の度合いを感じることができるから」(21.3%)と比べて差がついています。

人事評価を重視しない理由としては、「人事評価はあてにならないから」(42.0%)が最も多く、次いで「評価結果が報酬にあまり影響がないから」(35.7%)が多い結果となりました。

約6割が現在の人事評価制度に満足している

「現在勤務している会社の人事評価制度いついて満足しているか」を質問した結果、「満足している(とても満足している~どちらかといえば満足している)」のは約6割となりました。

自社の人事評価制度について満足している理由としては、「何をがんばったら評価されるかが明確だから」(50.3%)が最も多くなっています。

不満足の理由としては、「何をがんばったら評価されるのかが曖昧だから」(65.1%)が圧倒的に多い結果となりました。この結果はいずれも2016年(それぞれ41.0%、54.4%)よりも選択率が高くなっています。

人事評価に納得感があると、仕事への意欲が高まる

直近の人事評価に「納得感がある」と回答した人は65.3%でした。また、「仕事への意欲が高まった」と回答した人は49.1%となっています。

この2つの回答の関係を確認すると、その相関性が高いこともわかりました。

上記は人事評価の納得感を高群(「とてもあてはまる」~「ややあてはまる」)と低群(「ややあてはまらない」~「まったくあてはまらない」)の2群に分けて質問したものです。

目標管理制度の有無との関係では、納得感の高群では81.7%が「あらかじめ設定した目標の達成度合いによって評価された」のに対し、低群では50%を下回っています。

また、「あらかじめ設定した目標の達成度合いによって評価された」と答えた人のうち納得感高群と低群に分けて見ると、「目標設定への関与」「目標の質」「目標遂行のサポート」のいずれの項目も高群が低群に対して有意に高いことが判明しました。

差が最も大きいのは「目標設定において、納得いくまで上司と話し合えた」で、差が30.9ポイントにのぼっています。

テレワークとそうでない場合とで人事の納得感は変わらない人は6割以上

テレワーク中心の働き方のとそうでない場合を比べた時の評価の納得感について質問しました。

評価の納得感に違いがあるかどうかを尋ねたところ、66.3%が「納得感に違いはない」と回答しました。一方、「低くなった」と回答した人は20.1%、逆に「高くなった」と回答した人は13.6%でした。

新型コロナウイルス感染症の流行以前から高い頻度でテレワークをしていた群とそうでない群を比べると、「納得感が低くなった」と回答した割合は約2割と変わらないこともわかりました。しかし、「納得感が高くなった」と回答した割合は、以前から高頻度でテレワークをしていた群では26.2%、まったくテレワークをしていなかった群では7.3%と大幅に差がありました。

納得感の変化の理由としては、「成果を正しく評価してもらえるようになった」という声がある一方、「プロセスや取り組み姿勢を見てもらえない」という声もあがっています。

テレワークで正しく評価されるために意識して心がけていることについて、主なものとして

  • 「こまめな報連相、密なコミュニケーションをする」
  • 「意識して成果をアウトプットする」
  • 「結果を残す」
  • 「目標、目的を明確にする」
  • 「プロセスや取り組み姿勢も伝えるようにする」
  • 「自分から動く」
  • 「同僚にも行動が見えるようにする」

などが挙げられました。

貢献よりも結果、年齢よりも実力での評価が求められている

「今後の望ましい人事制度」についての質問です。傾向としては「時間的な貢献重視」より「結果重視」(65.3%)、「年齢や勤続年数に応じて平等」より「実力や成果に応じて個人差がある」(61.5%)、「短期業績重視」より「長期貢献重視」(64.7%)が多い結果となりました。

人事評価について良い点と改善してほしい点についても聞きました。

良い点では、「上司との納得できる対話がある」「基準が明確である」「信頼できる上司である」などが多く挙げられています。一方改善してほしい点としては、「目標管理」「評価基準」「報酬体系」「評価方法」について、率直なコメントが集まりました。

調査概要

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000029286.html

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