連載:第7回 BizHint大調査 読者の生の声
「企業のIT活用」各社の意識や取り組み、満足度は?/BizHint大調査(2020年6月実施)
企業のIT活用は基本的に「生産性の向上」を目的になされます。しかしこの生産性の定義が、昨今大きく変化しました。原因は新型コロナウイルス。これにより「リモート勤務」という、想定すべき重大な前提条件ができました。今回BizHintでは、2019年11月に引き続き「企業のIT活用」についてアンケートを実施。 各社の実態や課題、意識について聞きました。自由回答では生々しい意見が数多く寄せられました。
【無料ダウンロード】 BizHint大調査『企業のIT活用』(2020年6月実施)アンケート回答データ |
自社は「IT活用できている」。半年前に比べ増加
自社のIT活用の度合いについての感想。「十分活用できている」「ある程度活用できている」を合わせると、半数以上の55.4%に達しました。2019年11月の同調査では、45.7%でしたので、10%ほど伸長しています。
IT活用のメリット。「リモートワーク」が上位に
企業におけるIT活用のメリット。2019年11月の調査では、上位は「業務の効率化」「業務の簡易化/標準化」「データや工程の見える化」の順でした。
今回の調査では、時節柄「リモートワークでの活用」を選択肢に加えたところ、2位に位置しました。昨今のリモートワークにおいて、IT活用が大きな役割を果たしていることがうかがえます。
各種IT・クラウドの満足度は全体的に高い傾向
業務分野ごとに、代表的なIT・クラウドサービスを使用している方に対して満足度を調査。例えば、上のグラフ(人事・労務系)では「満足している」「ある程度満足している」の割合が高くなっています。
これは他の業務分野でも同様で、実際に導入して使っている企業では、ある程度の満足度は得られていることがうかがえます。
※「アンケート回答データ」では、人事・労務系のほか、人材活用(タレントマネジメント)、営業支援・マーケティング、経費・経理・会計、コミュニケーション/Web会議、組織開発・エンゲージメント、電子契約などの分野のツールについての満足度も掲載しています。ダウンロードしてご覧ください。
今後、効率化したい業務。3割で「電子契約」
現在のIT・クラウドサービス活用に加えて、今後効率化していきたい業務。最も多かったのは「コミュニケーション/WEB会議」でした。これは「すでに導入している企業」も加えると、ほとんどの企業で効率化のために活用・検討していることになります。
一方で目を引いたのが「電子契約」。すでに導入している企業がまだ少ない中で、3割の企業が今後の活用を示唆しています。電子契約の活用にあたっては「相手企業の同意」も必要。今後、その調整がこれまでよりもスムーズになるかもしれません。
現在使っているツールの不満点。匿名・自由回答より抜粋
※全83回答から抜粋。全ての回答を「アンケート回答データ」にて紹介しております。
・スマートHRとキングオブタイムとマネーフォワード給与を利用しているが、連携が万全とは言えない。(建設/不動産・30代)
・帳票類の出力に弱い。自分たちの思っている形にしようと思うとJavascriptやオプションツールが必要となり、分かりづらい面がある。(IT・40代)
・柔軟性と価格とが、右肩上がりのものが多い。よって、ある程度システムに業務を合わせる必要がある。(IT・50代)
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