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連載:第6回 よくわかる補助金・助成金 設備投資

ものづくり補助金に採択されるポイントとは?!

BizHint 編集部 2020年2月6日(木)掲載
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2019年の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」の申請が終了しました。申請された皆様は、結果いかがでしたでしょうか。本年の1次募集の結果は、50%の採択率となり、昨年の55.1%より低くなりました。残念ながら不採択になってしまった企業様は、なぜ不採択になってしまったのでしょうか。今回は、申請が終わった今だからこそ、「採点の基準は?」「どのように記載したらよかったの?」「何に気を付けるの?」など採択されるポイントについてまとめてみました。

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1. ものづくり補助金に採択されるポイントとは?!

 平成30年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」について、平成31年2月18日(月)から令和元年5月8日(水)までの公募期間に14,927者が申請し、7,468者が採択され、採択率は50%となりました。

(1)ものづくり補助金とは

 おさらいになりますが、本補助金の目的は、

『中小企業・小規模事業者等が連携して取り組む、生産性向上や地域経済への波及効果拡大に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援すること』

になります。

 補助の対象や補助額は以下の通りです。(中小企業庁のHP参照)

(2)まずは、敗因分析!

  残念ながら不採択になってしまった企業様は、各都道府県の中小企業団体中央会に問い合わせすれば、不採択の理由が分かります。 単純に、資料の不備というものを多くあります。
 中身を見ていくと、不採択の理由として、「競合に比べたサービスの優位性が明確になっていない。」「実施体制の記述がない。」「設備導入後の人的対策に関する記述がない。」などがあります。例えば、今まで熟練工が作業していた工程がボトルネックになっていたため、設備を入れて課題を解決したとします。その場合、今まで作業していた熟練工は、どうするのか?その点の記載がないため、不採択になったケースもあります。中小企業は、数少ない経営資源ですので、設備導入で、資源配分がどう変わり、いかに革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善が行える組織になっていくのかを示す必要があります。
 スポーツでもビジネスでも、まずは、敗因分析をして、現状と勝利までのGAPを認識することが大事です。

(3) 採点基準は?

  まずは、中小企業団体中央会が出している公募要領を熟読すべし! です。その中に、審査項目・加点項目の記載があります。

審査項目としては、技術面・事業化面・政策面の3つ

技術面の審査項目としては、 ①革新的な開発となっているか
②課題が明確になっているか(目標に対する達成度の考え方を明確か)
③課題の解決方法が明確・妥当で優位性が見込まれるか
④補助事業実施のための体制および技術的能力が備わっているか

事業化面の審査項目としては、
①適切に遂行できる体制(人材・事務処理能力)と財務状況であるか
②ユーザー・マーケット・市場規模が明確か
③価格的・性能的優位性、収益性があるか、事業化までの遂行方法・スケジュールが妥当か
④費用対効果が高いか

政策面の審査項目としては、
①賃金上昇の取り組みはあるか、地域経済と雇用の支援につながる計画か
②生産設備の増強による能力強化等)につながるか

 審査項目の要点がしっかり申請書に記載しているかのチェックシートを作り、自身で採点することをお勧めします。書き方のコツは、次の項で説明します。

加点項目は極力織り込むこと

 加点項目としては、
①先端設等導入計画、経営力向上計画の認定、経営革新計画の承認、などの取得
②総賃金の1%賃上げ実施/表明
③小規模事業者である
④クラウドファンディングでの資金調達
などが挙げられます。
ただし、①に関しては、1つの取得も複数の取得も同じ加点数です。加店項目を極力織り込み、他社と差別化しましょう!

(4)コツって些細なこと

 それでは、実際に申請書を書く上でのコツについて、説明します。すばり、 ①得点をコツコツと貯めること、②見やすいこと、③誰が見ても判断できること、④実効性があること、 がポイントです。

①得点をコツコツと貯めること

 審査項目・加点項目の説明をしましたが、採点箇所はわかっている試験です!審査項目を抜けもれなく、加点項目を盛り込むことで、点数を取り損ねないようにしましょう。 自分が書きたいことではなく、素直に聞かれていることを抜けもれなく書くことがポイント です。本申請は、減点方式ではなく、加点方式ですので。

 申請書の主な流れとしては、例えば下記の通りになります。
その1:革新的な試作品開発・生産プロセスの改善の具体的な取組内容
・現状分析(自社の概要、自社の強み、自社の経営課題、技術的課題)
・事業の概要(技術的課題の解決方法、事業実施の妥当性・優位性、、事業の目標)
・事業の実施体制とスケジュール
・財務状況と設備投資資金 その2:将来の展望(本事業の成果の事業化に向けて想定している内容及び期待される効果)
・市場環境、ターゲット顧客と顧客ニーズ
・事業の展望(事業を行うことで期待される効果、価格的・性能的優位性、地域経済への貢献)
・事業計画

②見やすいこと

 審査員は、多くの書類を審査することになります。つまり、他の申請者と比べられ、1つにかけられる時間も限られています。 できるかぎり写真、図表などを活用し、目に留まる書類を作成するのがポイント です。字は読んでもらえないくらいのつもりでいましょう。
 例えば、現在の工程を文章で書くのではなく、フローを写真付きで描写しましょう。改善前・改善後、Before→Afterでどこの工程が、どれだけ変わるのか?、その結果、何がどう変わるのか?、を一目瞭然に分かるように示しましょう。
 これは、プレゼンなんだ、という意識が大事です。3分の 1 は写真、図、イラストにするくらいのイメージを持ってみてください。

③誰が見ても判断できること

 よく、「ウチの会社すごいです!」と言われる方がいます。ただ、初めての会社を見るときに、何がどうすごいのか分かりませんよね?。ですので、 「(現状/他社)と比べて●●%すごくなるのです!」という記載がポイント です。
 誰が見ても判断できるよう、強みの数値化を意識しましょう。数字は、万国共通語と言いますしね。

④実効性があること

 事業の遂行にあたり、 誰が何をどのように進めていくかを示すことがポイント です。「誰」は、しっかりとBy Nameで書き、「何を」は、担当分野を、「どのように」は、その担当者が十分な経験があるかを示し、実効性があることを伝えましょう。
 体制を記述する際、「製造体制」だけではなく、しっかり売上に繋げる「営業体制」とこれらの部門の体制を構築する「経営の体制」も明示することが大事です。
 事業の推進で、体制が強化され、いかに活性化していくのか、わくわくするようなストーリーをぜひ記載してみてください。 感動的なストーリー・想いが人の心を動かします。ぜひ、自社の夢を語ってみてください。

2. まとめ

 いかがでしたか。採択されるポイントをまとめますと、①採点基準をしっかりと理解して、得点をこつこつ貯めること、②図表を活用して、目立ってなんぼ!瞬時に内容を理解してもらうこと、③強みを数値化することで、誰が読んでも判断できるようにすること、④この会社に補助金を任せたら、絶対遂行してくれると思ってもらえる体制をつくること、です。
 一番大事なのは、設備投資する際に、お金を工面して欲しいと思うのではなく、 自社をこうしたいという想いがあり、設備投資することで、従業員と共にその想いを実現するのだ、という意気込みをプレゼンすること です。
 来年に向けて、ぜひ今年の申請書を再度振り返ってみてください。

参考文献
中小企業庁HP
全国中小企業団体中央会

(執筆) 株式会社プロデューサー・ハウス 佐藤俊一

中小企業診断士
事業承継士

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