連載:第6回 エネルギー
太陽光発電の設置、検討した理由は「自然災害による停電の多発」が1位
災害時の停電、電気料金の値上げなど、家庭向け電気を取り巻く環境は必ずしも絶対ではありません。そうしたことから、「太陽光発電」などの新電力に多くの人が関心を寄せています。一方で今年3月には、市場価格に応じた電気料金の変動により、新電力の料金が大幅に上昇したことが話題となりました。家庭向け電気を巡る最新状況を調査結果から見てみましょう。
テレワークで電気代が上昇、一方会社からの補助は8割でなし
一条工務店が4月に実施した「太陽光発電と家庭の電気料金に関する意識調査」では、コロナ禍による自宅の電気代の変化、住宅用太陽光発電の状況についてアンケートを行っています。
まず、「過去1年間におけるテレワークの頻度」を聞くと、「していない」という人は72.4%で、「週1日以下」12.6%、「週2~3日」9.2%、「週4日以上」5.8%となっています。全員に「コロナ禍で在宅時間が増えたことにより、自宅の電気代が増えたか」を聞くと、54.3%が「電気代が増加した」と回答していますが、テレワークをしていた人に限ると、77.4%にまで達していました。
一方で、「会社から電気代の補助などがあったか」という設問には81.7%が「なかった」と回答しており、“テレワークにおける電気代問題”は、まだまだ曖昧な扱いであることがわかります。
太陽光発電の利点は「売電収入がある」、欠点は「設置費用が高い」?
続いて、太陽光発電の設置者909人(太陽光発電と蓄電池の両方、または太陽光発電のみ設置)に、「太陽光発電を設置していることに満足しているか」を聞くと、「とても満足」67.2%が最多で、「満足」25.2%と合わせると、9割以上が太陽光発電に満足していました。
「太陽光発電を設置して良かったこと」では、「売電収入がある」87.7%、「停電時に安心」71.3%、「電気代が安い」54.2%といった意見が上位でした。なお、太陽光発電を設置していない611人に、「太陽光発電を設置しない理由」を聞くと、「設置費用が高い」34.0%、「将来のメンテナンス費が不安」28.6%が上位となっています。
さらに、太陽光発電を設置していない611人に、「今後太陽光発電設置の意向があるか」を聞くと、「現在検討している」28.6%、「これから検討したい」20.6%と、半数近くが前向きな姿勢を示しました。これらの人に、「検討したい理由」を聞くと、「自然災害による停電の多発」がもっとも多く63.8%に達しています。以下は「家庭向け電気料金の値上げ」45.2%、「自宅の電気代の増加」44.5%といった意見があがりました。
最近では、小泉進次郎環境相が「住宅の太陽光パネル設置の義務化」について言及しており、今後さらに太陽光発電に対する注目が集まることでしょう。
調査方法
調査期間:2021年4月2日~8日
調査方法:オンラインアンケート
調査対象:10代以上の男女
調査人数:2,947人(10代7名、20代582名、30代1,510名、40代513名、50代241名、60代84名、70代以上10名)
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000062185.html
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