連載:第86回 総合
バックオフィス業務×生成AI、「文書の確認」「データ集計・分析」「データ入力」などに威力を発揮


バックオフィス業務での活用も進むAI。デジタル化されていない業務そのものが多いことが多い一方、生成AIツールの活用により文書の確認・チェックが楽になり、他部署との連携強化も拡がると考えられます。DX推進も必要で、バックオフィス業務の効率化は喫緊の課題だと言えるでしょう。一方でAI導入に対して懸念を表明する担当者も多いようです。

課題は「期待する結果を得るための質問の仕方が難しい」
エイトレッドでは、バックオフィス業務に携わりDX推進を行っている担当者110人を対象に、「バックオフィス業務におけるAI活用」に関する実態調査を実施しました。
まず「現在のバックオフィス業務での課題」では、「特定の人しかわからない業務がある」57.3%、「デジタル化されていない業務に時間がかかる」47.3%、「複数システムでデータがバラバラに分散している」43.6%が上位でした。このあたりは普遍的な課題と言えるでしょう。
そこで「現在のバックオフィス業務において、生成AIを使って自動化・効率化したい業務」を聞くと、「文書の確認・校正・チェック」56.4%、「データ集計・分析」53.6%、「データ入力・転記」51.8%が上位となりました。このあたりもバックオフィス業務ではよくある問題点です。
「あなたは、情報収集においてChatGPTやGemini等の生成AIツールをどのくらい活用していますか」と聞くと、「ほぼすべての情報収集において活用している」7.3%、「多くの情報収集で活用している」40.9%と半数近くがすでに生成AIを活用中でした。
また「あなたは、現在のバックオフィス業務で生成AIツールを活用していますか」と聞くと、「ほぼすべての業務に生成AIを活用している」6.4%、「多くの業務で活用している」40.9%、「一部の業務で活用している」29.1%でした。
さらに「生成AIツール導入で効果を実感した業務」では、「文書の確認・校正・チェック」69.0%、「データ入力・転記」53.6%、「データ集計・分析」52.4%が上位でした。
一方で「生成AIツールを活用していく上での課題」としては「期待する結果を得るための質問の仕方が難しい」が66.7%で最多。「生成AIツールを導入していない理由」では、「セキュリティ・機密情報漏洩のリスク」44.0%、「生成AIの回答精度への不安」44.0%、「経営層の理解不足」28.0%など、悩みを感じさせる回答も目立ちました。
調査方法
調査期間:2025年7月17日~18日
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査対象:バックオフィス業務に携わりDX推進を行っている担当者
調査人数:110人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000298.000050743.html
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