連載:第8回 採用 独自ノウハウを聞く
「優秀な人材を採りたい」は経営者の怠慢⁉ 採用に勝てる中小企業が用いる選考基準が興味深い
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優秀な若手人材の採用に苦心する中小企業。給与水準や労働条件ではどうしても大手に劣ってしまいがちです。それにも関わらず、「学歴」「資格」「即戦力」といった、従来型の基準にとらわれ続けていませんか?それでは採用競争を一層困難にしているだけかもしれません。一方で、人手不足が深刻化する中でも、継続的に若手採用に成功している中小企業が存在します。「採用に勝てる中小企業」は、一体何が違うのでしょうか?本記事では、若手採用を成功させている事例を通じて、中小企業だからこそできる採用戦略について、6000社以上の採用支援の実績を持つ、株式会社ジェイック 佐藤裕康氏に寄稿頂きました。
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中小企業が若手人材を確保するには、採用ターゲットの競合回避がカギ
自社の未来を支える存在として、「優秀な若手人材を確保したい」と考える経営者は少なくありません。しかし、昨今深刻化する人手不足で採用市場は売り手優位に傾き、20代を中心とした若手人材の採用難易度は増しています。当社が経営層や人事担当者を対象に行った年代別の採用状況調査でも、「採用したいが採れていない」年代で20代・30代が上位を占める結果となりました。今後、少子化の加速や大卒人口の減少がさらに進む中、特に労働条件の面で大手企業と比較して不利な立場にある中小企業にとって、若手人材の確保は一層厳しさを増すことが予想されます。
若手人材の採用に苦戦する中小企業の多くは、“一般的に優秀な人物像”を採用ターゲットに設定しています。たとえば、「素直で明るい」「真面目で粘り強い」「コミュニケーション能力がある」「社会人経験や業界経験があれば尚可」など、どの企業でも評価されそうな人物像をターゲットにしていませんか?つまり、 「多くの企業が掲げやすい採用ターゲットを設定する」=「競合企業との人材争奪戦に巻き込まれやすくなる」 ということ。結果的に採用活動が難航します。
一方で、当社が採用支援を行っている中小企業の中には、売り手市場においても、継続的に20代を中心とした若手人材の採用を成功させている企業があります。そして、それらの企業には共通点があります。 その共通点こそが中小企業が採用に勝つための要諦 と言えるでしょう。
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採用 独自ノウハウを聞く
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