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カフェテリアプラン

2018年11月16日(金)更新

カフェテリアプランとは、企業だけでは実現が難しかった、個人のニーズに対応するサービスを提供する福利厚生のひとつです。企業に所属する社員の価値観やライフスタイルが多様化する中、企業が単体で、全ての社員のニーズに対応した福利厚生を提供することが難しくなりつつある中、注目されている制度です。今回はカフェテリアプランの意味や仕組み、メリット・デメリット、導入方法から導入時の注意点まで幅広くご紹介いたします。

カフェテリアプランとは

社員個人の希望に沿った福利厚生が提供できるカフェテリアプラン。その意味や日本における普及の背景、パッケージプランとの違いを知ることで、理解を深められます。

カフェテリアプランの意味

カフェテリアプランとは、 多種多様な福利厚生サービスの中から、従業員が自由に福利厚生サービスを選択できる福利厚生制度 の運用形態を指します。事前に企業から付与されたポイントを使い、その範囲内で住宅、保険、医療、介護、育児、自己啓発、保養などのメニューから、従業員自らが自分や家族が必要とする福利厚生を選択できます。

カフェテリアプランは「 選択型福利厚生制度 」とも呼ばれており、カフェテリアで多彩なメニューから好きなアイテムを選ぶように、利用者自らが自主的、自発的に必要な福利厚生サービスを選ぶことで、従業員ひとり一人のニーズに対応することができます。現行の福利厚生制度や料金割引が受けられる福利厚生パッケージプランとの併用が一般的です。

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日本での普及背景

カフェテリアプランは元々、1980年代の米国から普及が始まり、日本国内で初めて導入されたのは1995年といわれています。

中でも(株)ビジネス・コープ(現、株式会社ベネフィット・ワン)は、1998年に選択型福利厚生制度「カフェテリアプラン」サービスを開始した福利厚生アウトソーシング企業の先駆者として知られています。この時期に日本での普及が広まった要因には、バブル崩壊後の福利厚生の抜本的な見直しと、 アウトソーシングによるコスト削減のニーズが高まったことが挙げられます。その後、2000年代以降に従業員のワークライフバランスを重視する価値観の普及に伴い、福利厚生のあり方も変化していきました。

福利厚生サービスは従業員満足度を向上させる施策であるにも関わらず、福利厚生自体が企業文化や企業風土の特長を表すものであるため、一般の大企業にはなかなか受け入れられませんでした。そのため、2000年代前半は、主に新興企業が多いIT業界を中心に広がったといわれています。

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