企業形態ごとの新卒採用の目的とは？採用すべき人物像を明確にしよう

1.大企業では長期雇用を前提として採用を行う

1-1.次の世代を担う大幅な人員確保

現在、「終身雇用の崩壊」といったワードが取りざたされています。しかし、法律上、労働者を解雇するのは厳しく、実際は大きな企業ほど新卒で採用する人材を長期的に育てていくことになります。そこで新卒採用を利用して、次の世代を担う人材確保が重要になってきます。

1-2.自社愛の強い素直な人材の確保

大企業はある程度システムが出来上がっています。革新さを求めるといった側面よりも、いかに今のシステムを安定して維持していくかに焦点が当てられます。そこから逆算すると、今ある会社のシステムを素直に受けとめ、企業文化を永年にわたって維持していけるような人材が求められます。れからどんどん変化していきたいといった野心を持つ人物は、大企業が求める人材とは往々にして外れることがあるでしょう。

2.中小・ベンチャーにおける新卒採用の目的

2-1.組織の活性化

ほとんどの社員が中途採用ということが中小・ベンチャーにはありえます。ただ中途採用の場合、即戦力にはなりますが、すでに仕事観が固まっていることが考えられます。そこで、社会に出たことのない新卒からの客観的な視点を取り入れ、企業を活性化させようといった狙いがあります。

2-2.次の成長に向け、安定した土壌を作るため

徐々に企業規模が拡大し、新卒を教育できるだけの余裕が出はじめた中小企業では、新卒採用を行い企業文化を一から理解する可能性のある人材を増やします。新卒を一から育てることによって、社長の思いや企業の理念が社内に浸透しつつ、安定した企業としての土壌を築くことが可能になるでしょう。

3.外資系企業では変化に耐えうるグローバル人材の確保を

3-1.企業文化を愛するグローバル人材の確保

海外から日本に入ってきたものすべてが受け入れられるわけではありません。それは企業も一緒です。そこで新卒人材を確保し、企業文化を愛す人を一人でも多く増やすわけです。働いている日本人が、魅力的に映れば、それを見た他の日本人も、その外資系企業を認めることになるでしょう。また「グローバル人材」もキーワードです。新卒のうちから、変化の激しい社内環境でもまれ、その環境を耐え抜いたものに後の幹部を任せるといった目的もあります。

まとめ

• 企業の形態によって、求める人物像は異なる
• 大企業であれば、長期的な視点で企業のシステムや文化を維持してくれる人材の確保
• 中小・ベンチャーであれば企業に新たな風を吹き込み、成長への柱となってくれるような人材の確保
• 外資系企業では企業の文化を愛し、変化に耐えうるグローバル人材の確保

自社の規模感を考慮し、求める人物像をもう一度明確にしてみてはどうでしょうか。

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