連載:第22回 組織作り その要諦
優秀な人材をどう育成するか、カギは専門性とハードワーク!?
大手商社の人事機能を担うヒューマンリンク株式会社の社長和光貴俊さんと、ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービスFindyの代表取締役山田裕一朗さん、ベンチャー企業の人事組織・採用支援や、出資を通じた企業成長の支援を行う河合聡一郎さんをモデレーターとし、議論を交わしました。今回は、経営人材の育成について。優秀な人材をいかに育成するかに関してはどの企業も悩みを抱えています。一方で、働き方改革もありハードワークによって経験を積む機会は減っていたりも。そのギャップをどのように埋めるかについて話は及びました。
優秀な人材の育成は各社悩みを抱える
働き方改革もあり労働時間が減り、専門性を身につける機会が少なくなっている
2020年代、企業は経営層をどう育てていくか。これは社会課題だと思います。
確かに日本人がトップであるグローバル企業は思いつかないですよね。ソフトバンクやファーストリテイリングのように、日本で創業してからグローバルに展開した会社の日本人トップは居ますが……。例えば、2019年にGoogleのCEOに就任したサンダー・ピチャイのような人はほぼゼロ。インド人やヨーロッパの人は当たり前のようにグローバルのトップになっています。
中国ではアリババ創業者のジャック・マーが中国のハイテク企業では当たり前になっている働き方、「朝9時から夜9時まで、週に6日間働く」という意味の「996」を支持して話題になりました。彼らはグローバルで稼がなければ「国としての豊かさが保てない」という切迫感がある。グローバル競争とは、そういう人・企業と勝負するということなのかもしれません。
その一方で、日本では働き方改革などもあって総労働時間は減っています。色々な制約が出てくる中で、経験を積んでもらい、次世代の経営人材を見出し、育成をしていくことが求められます。この辺りはいかがでしょうか?
あまり大きな声では言えませんが、働き方改革が推進されたことで経営人材が日本国内から育たなくなっているように思います。一方で、ベンチャー企業では若くして責任をもって仕事に取り組めるので経営人材は非常に育ちやすい。また、 スペシャリストは働いている時間以外にもインプットしているからスペシャリストになっている。働き方改革で早く帰れるようになりましたが、スペシャリストになりきれない方は家に帰って勉強するのではなく飲みに行ったりしているので……。
専門性をどのように身につけるかは、今後カギになる
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