連載:第2回 総合 2020年1月~3月
テレワークについて社員側の6割は「セキュリティに不安」、一方で厳重過ぎると不満の声も
働き方の多様化が進み、「テレワーク」(ITを活用する在宅勤務)を採用する企業が増えています。政府も働き方改革の一環として推進しており、来年の東京オリンピック・パラリンピック期間には、交通混雑の緩和に寄与することも期待されています。一方で社員側の意識、とくにセキュリティ環境については不安の声もあります。ヌーラボ(Backlog総研)は、実状をアンケートした調査結果を公開しています。
テレワークを実施している職場は約7割、一方で社員の6割は「セキュリティに不安」
まず回答者の職場でのテレワーク実施状況について、「テレワークを実施している・あるいは試験的に実施している」「テレワークを実施していない」の二択で聞くと、72.2%が「テレワークを実施している・あるいは試験的に実施している」と回答しました。ただし本アンケートはオンライン情報共有ツール「Backlog」ユーザーを主な対象としているため、そもそも職場がテレワークに積極的である可能性が高いと考えられます。
一方で、「テレワーク時のセキュリティに不安があるか」を全体に聞くと、「不安がある」19.2%、「少し不安がある」40.4%となり、全体の合計59.6%が不安感を抱えていました。この比率は、テレワークを実際に行っている人に限っても、差はほとんどなく、“かなり多くの人が、セキュリティに不安を持ったままテレワークを行っている”と考えられます。
個人のセキュリティ対策よりも、職場のセキュリティ対策に問題?
そこで、「あなたの職場のセキュリティ対策には問題があると思いますか?」という質問と、「あなた個人のセキュリティ対策には問題があると思いますか?」という質問を同時に聞くと、職場のセキュリティ対策については「問題がある」「少し問題がある」50.5%となったのに対し、個人のセキュリティ対策については「問題がある」「少し問題がある」36.6%となり、“職場のセキュリティ対策”を問題視する人のほうが多いことがわかりました。「問題はない」の数字を見ると、個人は25.8%なのに対し職場は12.1%と、半分まで落ち込んでいます。
「具体的にどんな不安があるか」を自由記述式(任意回答)で聞くと、「社内のセキュリティに関する意識が低い」「具体的な規定が定められていない」「社外での接続環境に不安」「デバイスの紛失や覗き見が心配」といった回答のほか、逆に「セキュリティが厳重過ぎて利便性にかける」といった不満も多く寄せられていました。
調査方法
調査概要:テレワーク時のセキュリティ対策に関する調査
調査方法:アンケート形式
調査期間:2019年10月7日~10月18日
調査対象:プロジェクト管理ツール「Backlog」ユーザーなど
有効回答数:199件
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000025423.html
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