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連載:第2回 進め方いろいろ「中小企業の働き方改革」

「社員の幸せ」を追求する社長の覚悟。中小企業の働き方改革は、怒号や悔し涙を乗り越えて

BizHint 編集部 2021年6月30日(水)掲載
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「社員の労働時間を減らしたい」「もっと生産性をあげていきたい」経営者であれば、誰しもが考えることではないでしょうか。愛媛県松山市に本社を構える佐川印刷株式会社では、長時間労働・低生産性が当たり前だった印刷業界の慣習を変えるべく、”女性がネイルしていても働ける工場”を目指し、社内改革を実行。しかしその過程では、怒号が飛び交ったり悔し涙を流す社員がいたりと、波乱が起きていたようです…。そんな中でも改革を進め続けた理由は「社員の幸せのため」。社員の幸せをとことん追い求める3代目社長の佐川正純さんに、社員誰しもが活き活きと働けるための組織づくりと、女性活躍推進のヒントをお聞きしました。

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佐川印刷株式会社
代表取締役社長 佐川 正純さん

大学卒業後、キヤノン株式会社に就職。情報システム研究所において、コンピューターの研究開発に従事。「インターネット」という言葉も無い時代から、IT業務を専門分野としていた。4年間勤務した後、親族が経営する佐川印刷株式会社に入社。2000年より現職。G20 愛媛・松山労働雇用大臣会合 推進協議会主催のITフェアにて、「ICTを活用した愛顔あふれる働き方」をテーマに講演を行うなど、数多くのセミナー等に登壇している。


地方中小企業ならではの“ある課題”から、自然と女性採用が多くなった

――まず、貴社の事業内容について教えてください。

佐川正純さん(以下、佐川): 当社は1947年に印刷会社として創業しています。当時は情報発信手段が活字以外にないことから「印刷」が情報産業の役割も担っており、文字文化を形成する重要な産業でもありました。しかし、マルチメディア社会の到来やペーパーレス化を見越して、1995年には広告代理店業務を、1998年にはマルチメディア事業部を設置。現在は印刷業を主たる業務としながらも、動画制作、広告事業、Web事業、看板やウェアプリント事業などにも業務の幅を広げています。

――これまで、働き方改革などに関する数々の賞を受賞されていらっしゃいますね。

佐川: はい。ありがたい事に、2017年には経済産業省が認定する「新・ダイバーシティ経営企業100選」を。また、中小企業庁がITの導入や経営資源の有効活用による生産性向上などの取り組みに対して表彰する「はばたく中小企業・小規模事業者300社」をダブル受賞しました。愛媛県法人会連合会「女性が働きやすい企業風土づくりコンテスト(2019年)」においては、グランプリをいただいています。

佐川: 現在社員は90名ですが、男女比は5:5とほぼ均等です。今年は新卒採用で入社してくれた社員3名が全員が女性という事もあり、もしかしたら比率的に女性の方が上回るかも知れません。一方で、 女性の勤続年数については、2004年は6.3年でしたが、この10年余りで倍以上の13.6年に。女性管理職比率も4%から27%へと、大きな伸びを見せています。

――数値からも、女性の働きやすさが整っている職場だということが伺えますね。いつ頃から女性活躍推進に注力されるようになったのでしょうか?

佐川: これは、地方ならではの問題とも言えるかも知れませんが……。私が社長に就任した2000年頃、特に男性は地元の大学を卒業しても愛媛を出て、大都市の企業に就職してしまうことが多かったんです。一方で、女性は比較的地元志向が強く、愛媛に残る人が多かった。面接に来る学生は優秀な女性ばかりで、 自然な流れで女性採用が増えていきました。 また、印刷業は入稿から印刷まで細やかで丁寧な作業を求められることも多く、繊細な作業が得意な女性にも向いていると気付いたんです。

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