連載:第44回 IT・インターネット
管理職の求人・転職がここ7年で4倍近く増加、IT通信業界以外でSE系管理職のニーズが拡大傾向
事業変革を推進するためあるいは専門人材を強化するため、中途採用を強化する企業が増加しています。そうした動きを受け、年功序列・社内昇進中心だった管理職についても外部人材を登用する機会が増えています。日本型雇用の慣習が大きく変化するタイミングとして、管理職の転職も拡がっていくでしょう。
管理職求人の業界別推移ではIT通信業界の伸び率がトップ
リクルートでは、転職支援サービス『リクルートエージェント』のデータを使い「管理職の転職」について分析。その結果、管理職求人がこの5年ほどで4倍近い増加を見せていました。2016年度の管理職の求人を1とすると2022年度は3.67倍になっています。
実際の転職者数については、求人ほどではないもののこれも伸びており3.13倍。転職者全体の伸びは2.08倍なので、管理職の転職者採用のニーズは高まっていると言えるでしょう。実際、人事担当者に中途採用(全般)を行う理由を聞くと、「特定の専門スキルを持つ人材を確保するため」「既存事業を拡大するため」に続き、「特定層(若者や管理職層など)で人材が不足しているため」の回答が35.0%にのぼります。
業界別に管理職求人の推移を見ると、慢性的な人材不足感があるIT通信業界の伸び率がもっとも高く、これも人手不足に悩む建設・不動産業界が続きます。特にIT通信業界はDX推進が近年拡がっており、対応しきれていない側面がありそうです。職種別で見ても、SEがきわめて強い伸びを見せています。これはIT通信業界に限らず、さまざまな企業が外部からSE系管理職を採用し、事業拡大を図りたいためと考えられます。
調査方法
調査期間:2023年5月~2023年7月
調査方法:リクルートエージェントの求人データ
調査対象:リクルートエージェントを利用して転職した人
調査人数:非公開
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002139.000011414.html
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