連載:第97回 IT・インターネット
生成AI活用、9割が「効率化を実感している」のに「満足している」4割台のフシギ
BizHint 編集部
2026年1月9日(金)掲載
企業の9割以上がすでに導入済みとも言われている生成AI。AIによる文書作成や顧客分析など、業務効率化が進む一方で、あくまで「導入」にとどまり、まだまだ「定着」まで至っていないという分析もされています。リアルな最新状況を探るべくスパイクスタジオは、DXPO東京'25[夏]およびDXPO東京'25[秋]の来場者に対してアンケートを実施しています。
生成AI活用には、自社の業務に合わせた「仕組み化」が重要
まずは、DXPO東京’25[秋](11月)でのアンケート結果を見ると、「生成AIを活用していますか?」という質問には、「積極的に活用」30.8%、「一部活用」67.7%と、98.5%が何らかの形で生成AIに触れていると回答しています。

「生成AIによって業務が楽になった・便利になった実感はありますか?」という質問には、「大いに実感」44.6%、「少し実感」46.2%と、これも9割超が肯定的でした。

一方で「生成AIの使い勝手や成果に満足していますか?」と聞くと、「満足」との回答は41.5%にとどまり、「どちらとも言えない」53.8%が過半数を占めています。“便利になった実感はあるが満足していない”というギャップが生まれる原因は、生成AIの成果の測定方法や評価基準が十分に整理されておらず、「満足と言い切るには情報が足りない」と感じている層が多いためと思われます。

さらにスパイクスタジオは、DXPO東京’25[夏](8月)およびDXPO東京’25[秋](11月)で、「生成AI導入率」「満足度」「業務効率化の実感」を比較。まず 生成AI導入率(活用状況)は8月:87.0%→11月:98.5%で、使っていない来場者は明らかに少数派になりつつあります。業務効率化の実感はほぼ横ばい。そして満足度は、8月:30.5%→11月:41.5%と大きく増加していますが、自信をもって「満足している」という回答者は、まだまだ半数に足りていません。
ブースでのヒアリングによると、成果につながりにくいケースには、以下の共通課題が見られました。
(1)成果の見える化ができていない (2)業務プロセスがAIと連結していない (3)情報やナレッジが整理されていない
これに対し、成果に満足している回答者の所属企業では、次のような取り組みを行っていました。
(1)業務の可視化(ヒアリング)にしっかり時間を使う (2)小さく始めて、成功体験を横展開する (3)ナレッジを仕組みとして残す
生成AI活用には、自社の業務に合わせた「仕組み化」が重要と言えるでしょう。
調査方法
調査期間:2025年8月19日~22日、11月27日~28日 調査方法:会場でのアンケート 調査対象:DXPO東京’25[夏]、およびDXPO東京’25[秋]の来場者 調査人数:200人、65人
プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000147277.html https://spikestudio.jp/blog/dxpo_tokyo25aki_generative_ai_survey
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