連載:第88回 総合
AIの電話応答に過半数が好意的、20代では6割を超える
BizHint 編集部
2025年12月22日(月)掲載
近年拡大している人手不足は、コールセンターや店舗での顧客対応にも大きく影響を与えており、「待たされる」「繋がらない」といった消費者の不満の声があがっています。そうした背景からAIでの電話対応に期待が寄せられていますが、対話型音声AI SaaS「アイブリー」を提供するIVRyの調査によると、消費者の半数以上がAIによる電話対応に好意的なイメージを持っていることが明らかとなりました。
具体的なイメージは「気軽に問い合わせできる」
この調査では、「AIの電話応答イメージについて20代~60代男女(学生を除く)1,105人にアンケートを実施。まず「過去に店舗や企業へ電話で問い合わせやクレームを入れた際の不満点」を聞くと、「待たされる」42.2%が最多で、「通話料・通信料がかかる」40.4%がそれに並びます。「別の番号を案内されすぐ解決しない(たらい回しにされる)」36.2%も比較的多く、時間とコストがかかる点に不満が集中しています。

一方「企業や店舗の問い合わせ窓口で、最初の応対をAIが行うことへのイメージ」を聞くと、「良い」17.1%+「どちらかというと良い」33.2%となり、全体の50.3%が肯定的。特に20代では63.7%(「良い」27.8%+「どちらかというと良い」35.9%)となり6割を超えています。

「具体的なイメージ」では、「気軽に問い合わせできる」30.0%が最多。年代別で見ると、「人間より緊張しない」が、20代で34.5%と最も高く、年代が上がるにつれて減少する傾向が見られました。

そして「AIができると嬉しいこと」については、「質問に回答」43.5%が1位になっており、最も高いニーズと言えるでしょう。また「用件のヒアリングと文字起こしをして担当者へ共有」34.5%が2位になるなど、AIによる担当者の補助が注目されているようです。
調査方法
調査期間:2025年7月30日~8月3日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20代~60代男女(学生を除く)
調査人数:1,105人
プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000213.000056805.htmlhttps://ivry.jp/pr/j7cjrqyhzkpe/
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