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連載:第16回 メディア・広告

2020年のインターネット広告、「動画広告」が大きく伸長し媒体費の2割以上を占めるまでに

BizHint 編集部 2021年3月15日(月)掲載
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電通が毎年発表している「日本の広告費」ですが、コロナ禍による広告の抑制、イベントの中止・延期などの直撃により、2020年の総広告費は前年比88.8%の6兆1,594億円となりました。前年比で内訳を見ると「マスコミ四媒体広告費」は落ち込んでいましたが、「インターネット広告費」は成長を続けており、ほぼ同額の2.2兆円に達していました。

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媒体別広告費(2018年~2020年)

2020年のインターネット広告費は、マスコミ四媒体広告費に迫る勢い

まず電通が発表した「2020年 日本の広告費」によると、2020年の日本の総広告費は前年比88.8%の6兆1,594億円。そのうちマスコミ四媒体広告費は2兆2,536億円(前年比86.4%)、インターネット広告費は2兆2,290億円(前年比105.9%)と、ほぼ同水準で並ぶに至っています。「インターネット広告費」から「インターネット広告制作費」および「物販系ECプラットフォーム広告費」を除いた「インターネット広告媒体費」は、1兆7,567億円(前年比105.6%)でした。

インターネット広告媒体費の広告種別構成比

さらに、電通グループ4社(CCI/ D2C/電通/電通デジタル)は、「インターネット広告媒体費」に焦点を当てた分析を共同で行っています。2020年のインターネット広告媒体費を広告種別構成比で見ると、検索サイトで表示される「検索連動型広告」38.6%がもっとも多く、サイトやアプリの広告枠に表示される「ディスプレイ広告」32.6%がそれに続きますが構成比はともに減少。一方「ビデオ(動画)広告」は前年比121.3%の3,862億円と伸長し、22.2%を占めるまでになっています。

ビデオ(動画)広告種類別構成比

ビデオ(動画)広告取引手法別構成比

「ビデオ(動画)広告費」の詳細を見ると、広告種類別では、動画の合間に挿入される「インストリーム広告」が1,800億円(構成比46.6%)、広告枠や記事コンテンツ面で表示される「アウトストリーム広告」が2,063億円(構成比53.4%)とほぼ並んでいます。

取引手法別では、アドネットワークなどを通して入札方式で取引される「運用型広告」が3,206億円で、8割以上を占めていました。運用型広告はインターネット広告全体で主流であり、それが動画広告でも反映されている形です。

インターネット広告媒体費の取引手法別×広告種別構成比

あらためて、インターネット広告媒体費全体を取引手法別×広告種別構成比で見ると、「運用型の検索連動型広告」が構成比38.6%ともっとも多く、「運用型のディスプレイ広告」25.7%、前述した「運用型のビデオ(動画)広告」は18.3%を占めるまで成長してます。

インターネット広告媒体費総額の推移(予測)

そして今年2021年のインターネット広告媒体費は、コロナ禍による不透明な情勢下にありますが、前年比107.7%の1兆8,912億円に成長すると予測されています。広告費において、インターネット広告費がマスコミ四媒体広告費を上回るかどうかが注目されるでしょう。

調査方法

調査期間:2020年12月~2021年2月
調査方法:(1)インターネット広告媒体社等を対象としたアンケート調査(郵送調査/web調査)、「2020年(2020年)日本の広告費 インターネット広告媒体売上 についてのお伺い」として実施
(2)同、追加ヒアリング調査
(3)各種データ収集・分析
調査主体:サイバー・コミュニケーションズ(CCI)/D2C/電通/電通デジタル

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000012049.html https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0310-010348.html

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