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連載:第14回 慣習に囚われない 改革の舞台裏

社長就任時に「100日待って」。大手企業の組織論で中小企業の成長を再加速させる

BizHint 編集部 2021年3月1日(月)掲載
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創業経営者の自営業的な経営からいかに脱皮するか?中小企業が次なる成長を果たすために直面する課題の一つです。それを大企業の経営論・組織論をもった社長の招聘によって乗り越えたのが、東亜グラウト工業株式会社。斜面防災、地盤改良、管路更生などのインフラメンテナンス事業を行う建設会社です。2017年の社長就任挨拶での「100日待ってほしい」からスタートした攻めと守りの改革は、3年が経ちグループ合計で売上1.6倍に、営業利益1.8倍に結実。「従業員はお客様のため、経営者は社員のため」を実践する社内改革の中身を、同社・代表取締役 山口乃理夫さんに聞きました。

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東亜グラウト工業株式会社
代表取締役 山口 乃理夫 氏

同志社大学卒業後、1993年積水化学工業株式会社入社。営業を経験後、長年、経営企画業務に携わる。2017年4月、積水化学工業株式会社から転職し、同社社長に就任。SMBC働き方改革グロース企業3年連続認定(2018~2020年)。第3回(2020年)エコプロアワード優秀賞受賞。第8回(2020年)GKP(下水道広報プラットホーム)大賞受賞


中小企業の次の成長に必要だったのは、大手の経営・組織論

――東亜グラウト工業の社長に就任した経緯を教えて下さい

山口乃理夫さん(以下、山口): 創業者の大岡伸吉さんにスカウトされ、決断した形ですね。前の勤務先が当社の株式を一部保有していたので、私は所属カンパニーの経営企画部長として株主総会などに出席するなど、年に何度かは大岡さんとお会いする機会がありました。

――創業者の大岡さんはなぜ、山口さんに声を掛けたのでしょうか。

山口: 当社は、大岡さんが60年間引っ張ってきた会社です。業界でも確固たる地位を築いていますが、大岡さんの言葉をそのまま借りると「もっときちんとした会社にしたい」という思いが強くあったそうです。

会社を成長させていくには、それまでの自営業的なやり方ではなく、組織的な経営が必要だったと。私は大企業で体系だった経営理論や組織論を基本から学んでいたことと、また、労働組合の幹部も経験していたので、会社側の立場と従業員の立場、両方を分かっているところを買ってもらったようです。

私としても「自分の理想の経営を実践したい」という夢があり 「ビッグカンパニーよりグッドカンパニー」 という方針を掲げています。会社も人間と同じで、大切なのは中身。

そのために、 従業員には顧客第一、経営陣には従業員第一であるようにと 言っています。顧客満足度と従業員満足度が高まれば、会社の業績も継続的に成長できると思います。


東亜グラウト工業の土石流・流木流下防止緊急対策工(強靭ワイヤーネット)

社長就任の挨拶。「100日待ってほしい」

――社長になってまず「待ってほしい」と仰ったとのこと。

山口: はい。就任時の挨拶の時ですね。

従業員には「東亜グラウトは創業社長の大岡さんのカリスマでここまでやってこれたけど、あの人がいなくなったらこの会社はヤバい。みんなが一人一人、自分で考えて行動できるようにならなければならない。だから、みんなの力を貸してほしい」と伝えました。

しかし社員としては「メーカーからやって来た人間がいきなり建設会社の社長ですか。現場を知りませんよね……」というのが本音だったと思います。

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