連載:第14回 小売・サービス
秋からの食品の買い方に変化、若い主婦層に「家庭内イベント」や「ストック」を重視する意識が拡がる
コロナの感染拡大は完全収束していませんが、世間は秋の行楽シーズンを迎えています。食材も美味しく豊富になる時期とあって、withコロナの新生活の中で、毎日の食事に楽しみを見出す人が多数。そんななか、主婦の買い物にも、徐々に変化が起きそうです。
今後の予測と意向(前回との比較)
徐々にストレスが蓄積、主婦の悩みは食費や献立など“食”に集中
ショッパーインサイトでは、主婦を対象に「新型コロナウイルス禍の自粛生活における食・購買行動への影響度調査」を、6月と8月に実施しています。その結果を比較すると、食費や食事作りへのストレスはあるものの、コロナ大流行再来の不安は減少しており、新しい生活スタイルに沿った食生活や、買い物への意識の変化が見えてきました。
まず、「今後世の中はどのようになるか(予測)」と「今後どう行動するか(意向)」について、前回6月と今回8月とを比較すると、前回70%を超え1位だった「新型コロナは、今年の秋以降に大流行すると思う」という回答が約40%まで減少し4位まで後退しました。同様に前回2位だった「混んでいるスーパーや混んでいる時間帯を避けて買い物をしている」も減少し5位となってます。かなり危機感が低下してきている様子がうかがえます。
自粛生活中に経験したこと/その後も続いていること(前回との比較)
続いて「自粛生活中に経験したこと/その後も続いていること」を聞くと、数値は減少したものの「食費が想定以上にかかっている」「献立を思いつかなくなった」「1日中、食事作りや後片付けばかりで疲れている」が前回と同じくトップスリーとなり、日々の炊事・買い物に主婦の皆さんはストレスを強く感じていました。
秋以降は免疫力アップを心掛けた食事を増やしたい
今年の秋冬に、食生活で心掛けたいこと
今回の調査では「今年の秋冬に、食生活で心掛けたいこと」を改めて質問していますが、全体では「免疫力アップにつながることを意識して食事を作る」という回答が最多で、具体的な食材としてヨーグルトや納豆、緑黄色野菜が人気です。また年齢別ではかなりの違いが出ており、20代は「食費を今まで以上に節約する」が、30代は「できるだけ家庭内・家族内で楽しめるイベントを増やす」が最多になっています。
今後緊急事態宣言による自粛生活があった場合、ストックする予定のもの
一方で、「今後緊急事態宣言による自粛生活が再び合った場合にストックする予定の食品」は、どうしても保存が利くものが中心のため、インスタントラーメン、パスタをはじめとした乾麺類、レトルトカレー・パスタソース類、冷凍食品類が上位を占めています。備蓄も用意しつつ古いものから消費する「ローリングストック」などの対策が、いましばらく必要かもしれません。
調査方法
調査期間:2020年8月21日~23日(前回・第1回調査:2020年6月)
調査方法:インターネット調査
調査対象:関東・関西圏の20~60代主婦
調査人数:1,040人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000011547.html
http://shopperinsight.co.jp/news/20200923.html
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