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連載:第1回 コロナ危機と闘う

中竹竜二さんが語る、先が見えない未来にどう対応するか?

BizHint 編集部 2020年4月21日(火)掲載
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新型コロナウィルスは世界経済のヒトとモノの移動を強制的に止めました。私たちの働き方をも大きく変えようとしています。ネット上での会議、オンラインで完結する仕事が増えている一方で、顔を突き合わせたコミュニケーションを頼りにしてきた経営者、リーダーたちが戸惑っています。どうすればいいのか。今回、コーチ育成のプロフェショナルである中竹竜二さんが「先の見えない未来にどう対応していくべきか」と「オンライン時代のマネジメント」について語ってくれました。前半は「先の見えない未来にどう対応していくべきか」について、です。

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新型コロナウィルスの危機は2種類ある

異常事態が続いています。新型コロナウィルスは日本の社会機能を止めています。3月30日には「東京2020オリンピック競技大会」の延期が決まり、4月7日には「緊急事態宣言」が出されました。感染拡大を抑え込むため、日常生活が大幅に抑制されています。その結果、企業では、ネットでの会議、オンライン上だけで完結する仕事が急速に増えています。そこで職場ではいろんな問題が起きています。今回、連載特別版として、「先の見えない未来にどう対応していくべきか」と「ネット時代のマネジメント」に関してお話しましょう。

前編では、「先の見えない未来にどう対応していくべきか」についてお話したいと思います。いまのコロナ危機の状況で、「俺は危機管理できている」とか「リスクを制御できている」といま自信をもって言える経営者はほとんどいないと思います。何が起きるのかまだまだ先が読めない状況なのです。ですから、いまからお話をすることは「危機管理」よりも「危機対応」と言った方がいいかもしれません。

危機には二つあります。1つは(1)過去の危機です。要は「既に起きてしまった」こと。それに対してどう対応するかです。そして、もう1つが(2)未来について。「この先、何が起きるのか分からない。それでもどうすればいいのかです。それぞれについて、どう対応するか考えていきましょう。

【危機対応 その(1)】 起きてしまった危機にどう対応する?

オリンピックの延期により、アスリートたちを支えてきたスタッフたちは混乱しました。私も日本ラグビーフットボール協会の理事、パラリンピックでは日本ウィルチェアーラグビー連盟の副理事長として、今回の大会をサポートしていただけに、延期の決定は本当にショックでした。

しかし、私がショックで悲しんでいたのは、延期が決まった1日だけです。私が嘆いたところで、オリンピックの延期は覆りません。決まった事実は変わらないのです。であれば、この事実を自分がどう受け止めるか、「解釈」であれば如何様にも変えることができます。解釈1つで、危機が起きた後の活動や成果も違うのであれば、解釈を変えることです。責任ある立場の人たちであれば、自分が嘆き悲しむ時間があれば、選手やスタッフのケアに充てる、次の大会に向けて準備を始める方ことこそが「危機対応」です。

とはいえ、人間、マインドチェンジはそう簡単にはできません。すぐには次の準備に取り組めないかもしれません。仮に、うまくポジティブな気持ちに切り替えることができたとしても、「あなたは、ほかの人より影響が少なかったからでしょ。自分は違う」と言う人もいるでしょう。

マインドチェンジでは、他人と比較しても意味はありません。大事にすべきは自分の気持ちです。「1週間前よりも、ちょっとはできることが増えた」「今はさらに辛いけど明日には変わるかも……」と自分の気持ちだけに集中し、小さな進歩を自分で讃えてあげることです。そうすることで、少しは動き出せるようになり、やがては活動的な自分を取り戻すことができるでしょう。オリンピックを控えていたアスリートたちもすでにマインドチェンジをしています。「延期は残念だけど、さらに一年準備できることが嬉しい」「いま、みんなを勇気づけるためには何ができるのか」など、気持ちを切り替えています。

【危機対応その(2)】 「この先何が起きるか分からない」先が読めない未来にどう対応するか?

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