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連載:第2回 建設業

工務店女子実態調査 女性の約6割が事務。活躍に必要なものは「女性が働きやすい環境づくり」

BizHint 編集部 2020年2月5日(水)掲載
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エニワン株式会社は、工務店に勤める女性を対象に「工務店女子の実態調査」を実施しました。その結果、工務店で働く女性の6割以上が事務を担っており、営業や現場監督などの他業務と比べて圧倒的に事務職の女性が多いことがわかりました。また、工務店でもっと女性が活躍するために必要なこととして、半数以上の女性が「働きやすい環境(女性に優しい制度・福利厚生)」を挙げました。妊娠や出産をしても勤められる環境や働きやすい業務システムが多くの女性に求められているようです。

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工務店で働く女性の6割以上が「事務」

「現在、どのような業務を担っていますか?」と質問したところ、『事務(64.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『営業(11.7%)』『施工管理・現場監督(6.7%)』『現場施工(5.9%)』『インテリアデザイン・コーディネート(5.9%)』『設計関連(4.1%)』と続きました。

4割の女性が社風に惹かれて工務店に就職

「工務店に勤めることになったポイントを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『社風が良かった(41.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『インテリアデザインやコーディネートが好き(31.4%)』『建築設計が好き(26.1%)』『人生で一番大きな買い物に携わりたかった(14.1%)』『地域社会への貢献度が高い(12.4%)』『家族が建設・建築業だった(10.7%)』と続きました。

多くの女性が工務店の持つ社風に惹かれ、その会社を選んでいるようです。

工務店と同じく住宅建築をしている企業にハウスメーカーがあります。工務店で働く女性に対して「ハウスメーカーではなく工務店を選んだ理由」を尋ねたところ、以下のような回答が得られました。

  • 「アットホームな雰囲気に惹かれた」(20代/事務/兵庫県)
  • 「歴史のある会社で、地域に根付いているところが良かった」
    (20代/インテリアデザイン・コーディネート/福岡県)
  • 「お客様との距離が近いところで働きたい」
    (30代/設計関連/埼玉県)
  • 「地元の方からの信頼が高いから」(50代/設計関連/長野県)

顧客と密なやりとりができることや地域からの信頼が得られていることに魅力感じ、工務店を選んでいる女性が多いとわかりました。

半数以上が工務店に勤める前後でイメージが変わったと回答

「工務店に勤める前と後ではイメージは変わりましたか?」と質問したところ、半数以上の方が『はい(52.5%)』と回答しました。2人に1人の方が、勤める前と後で工務店へのイメージが変わっています。

具体的には、以下の回答が寄せられました。

  • 「年配の方が多いと思っていたが、若い方が多かった」
    (20代/事務/神奈川県)
  • 「雰囲気が爽やかで真剣な仕事風景が魅力的だった」
    (20代/営業/埼玉県)
  • 「男くさく堅苦しいイメージがあったけど、意外に和やか」
    (30代/事務/山口県)
  • 「現場で働く女性も多く、家づくりにもその意見が活かされていると感じる」(40代/事務/東京都)
  • 「男性ばかりの職場というイメージがあったが、女性もたくさん活躍していた」(50代/事務/東京都)

働く前に考えていたよりも女性が多く、現場の雰囲気が良いと感じている女性が多くいるようです。

女性が工務店で活躍するためには「女性が働きやすい環境」が必要

「女性がもっと勤めやすくなるために工務店が取り組むべきことは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『働きやすい環境(女性に優しい制度・福利厚生)(51.7%)』と回答した方が最も多い結果となりました。

次いで『結婚・出産後も働きやすい環境(34.5%)』『成長できる環境(キャリア育成・セミナー)(31.8%)』『職場の雰囲気・社風(おしゃれな職場・コミュニケーション)(22.8%)』『働きやすい業務フロー・システム(21.3%)』『給与・待遇を上げる(20.0%)』『有給休暇取得・長時間労働の改善(18.9%)』と続いています。

働きやすさ、結婚・出産、成長できるといった、様々な環境づくりが求められているようです。また、働きやすい業務フロー・システムの構築に取り組むべきだという意見も寄せられました。

工務店で働く女性が今よりもっと活躍できるようにするためには、女性が勤めやすくなる環境づくりが必要だと言えます。

25%の女性「工務店を地域に愛される会社にするのが夢」と回答

「工務店で働くなかで生まれた夢を教えてください」と質問したところ、『地域に愛される会社にする(25.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『幸せのお手伝いをする(24.3%)』『環境に優しい家を建てる(18.5%)』『工務店女子のロールモデルになる(13.5%)』『工務店の魅力を伝えていきたい(12.0%)』『独立・起業がしたい(3.6%)』と続きました。

地域に密着した営業活動を行うことが多いことから、その地域で愛される会社にしたい方が多いようです。

また、自分自身のためよりも、会社のため、お客様のための夢が生まれたという方が多いことが判明しました。

「自分の働く工務店で家を建てたい」と考える女性は7割

「自分が家を建てるならどのような工務店に頼みたいですか?(複数回答可)」と質問したところ、『担当者の対応が良い(39.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『アフターサービスが充実している(38.5%)』『設計の自由度が高い(36.1%)』『詳細な見積りを提示する(32.7%)』『デザインが豊富(21.8%)』『口コミや評判が良い(15.9%)』と続きました。

続いて、「お勤めの工務店で家を建てたいと思いますか?」と質問したところ、7割近くの方が『思う(69.8%)』と回答したものの、3割の方は『思わない(30.2%)』と回答しました。

自分の働く工務店で家を建てたくない理由として、以下の意見を挙げています。

  • 「良いところも悪いところも知っているから」
    (20代/事務/大阪府)
  • 「実情を知ってあまり信用できないと思ったからです」
    (30代/事務/千葉県)
  • 「プライバシーの観点から」(30代/事務/東京都)
  • 「高くつくこともあるため」(40代/事務/神奈川県)
  • 「もう少し品質がよくないと、駄目な感じがする」
    (40代/埼玉県/事務)

調査概要

  • 調査期間:2020年1月22日(水)〜2020年1月27日(月)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査人数:1,098人
  • 調査対象:工務店に勤める女性
  • モニター提供元:ゼネラルリサーチ

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000041194.html

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