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戦略・経営

2019年11月27日(水)更新

多店舗展開の鍵は「社長の右腕をいかに育てるか」リピート率90%を誇るネイルサロンの経営戦略

Logo markBizHint 編集部

女性の独立開業者は多いものの、そのなかで多店舗展開する経営者の少ない美容業界。多店舗展開には、スタッフ採用と人材育成はもちろん、資金繰りを含めたマネジメントが必須となります。今回は、経営やマネジメント経験が全くないなかで起業し、現在は愛知県内でネイルサロン3店舗を経営するまでになった株式会社Compass代表取締役社長 石川都さんに話をお聞きしました。経営するネイルサロンは顧客リピート率90%以上を実現するだけでなく、業界水準と比べ従業員満足度や定着率も高いとか。その秘訣について迫ります。

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株式会社Compass

代表取締役社長 石川都さん

結婚後13年間、主婦として家事・子育ての生活を続けたのち、起業を志しネイルサロンCherryShell【豊川店】をオープン。その後、異なる価格帯とターゲットを設定したサロンを3店舗まで増やし、スクール事業やコンサルティング事業も展開。「Compassを笑顔発信基地にする」を合言葉に、自社が笑顔の連鎖を引き起こす始点となることを理念として経営に取り組んでいる。ネイリスト育成実績のある人気スクール講師でもあり、自らの「ヘルシー経営」という経営戦略を伝えるサロン経営コンサルタントとしても活躍中。著書に美容サロン経営者や起業を目指す人向けに著した『リピート率90%を実現させた人気ネイルサロンの作り方』(マイナビ新書)も。


多店舗展開成功のポイントは人材育成にあり

――そもそも、なぜネイルサロンを開業したのでしょうか?

石川都さん (以下、石川):私は23歳で結婚して35歳までずっと専業主婦でした。主婦の立場だと子どもの世話や家の都合などでどうしても働き方に制限を余儀なくされてしまいます。もっと「自分の都合がつく働き方をしたい」と考えたとき、私は美容専門学校を出ていたこともあったので2005年に独立開業したのです。2008年には2店舗目、2013年に3店舗目をオープンし、現在14年目になります。

開業後は順調にお客様に恵まれて、スタッフも自然と増えていきました。ただ、2年目までは集客ができて売上が上がっているのに利益が出ていない状況だったんです。そこで、改めて「経営について学ぼう」と思い、コンサルティング会社主宰の経営スクールに1年間大阪まで通いました。実際に受講して「私は経営者として何も考えてなかった……」と愕然。改めて会社の仕組みづくりやスタッフの教育について力を入れることにしたんです。

やはり、上の立場の人から言われてやらされる仕事はモチベーションが上がらないですよね。商売はお金を頂いてお客さまに喜んでもらうもの。スタッフが笑顔で応対できるのが一番です。会社の理念に「Compassを笑顔発信基地にする」と置き、スタッフが働きやすい環境を作ることを考えました。

かつての私がそうだったように、女性の働き方の選択肢は多様になってきています。正社員としてバリバリ働きたい人、結婚や出産といったライフイベントに合わせて、パートとして限られた時間のなかで働きたい人など様々です。そういった要望に対して、働き方が選べる環境を用意するのも私が経営者として求められていることだと思います。多店舗展開にしても、「スタッフがさらに活躍できる場をどう創っていけばよいか」と考えた時に自然と浮かんできたことだったんです。

――実際に順調に多店舗展開できた、その成功の鍵は何だったのでしょうか?

石川: 当たり前かもしれませんが、 私がいなくても各店舗が回ること。そしてそのために、店舗を任せられるメンバーを育成すること です。ただ、「社長の右腕」となるリーダーを育てるのは大変です。ネイルサロンの場合、スタッフ個人が施術の技術を高めることは、お客さまの喜びに直結してリピートに繋がります。一方でその 技術力が高いメンバーに、店舗の運営を含めて任せてみたら……必ずしも上手くはいきませんでした。それに経験年数でリーダーを抜擢するのも違っていました。 やはり、店舗全体を見回して動くというのは、視点が異なるものです。そこで、店舗運営の能力と技術力の項目を分けて考えるようにしました。

スタッフが自発的に行動しはじめる仕掛けづくり

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