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連載:第3回 採用 独自ノウハウを聞く

「やっと採用できた新入社員4名が全員辞めて目が覚めた」20代の採用・定着を目指す町工場が出した答え

BizHint 編集部 2019年3月19日(火)掲載
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1972年、東京・葛飾区で創業した株式会社ミヨシ。従業員数約20名という中小企業ながら、大手からベンチャー企業まで幅広く信頼を集める、プラスチックの試作・小ロット生産のエキスパートです。 高い技術力で安定した成長を続けてきた同社も、多くの町工場が直面する「採用難」と「定着率の低さ」に悩んでいました。特に、会社も社員も不幸になる離職を防ぐにはどうしたらいいのか。「会社と社員のミスマッチをなくし、社員がしあわせに働ける場所」を目指す、2代目社長杉山耕治さんの取り組みをご紹介します。

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株式会社ミヨシ 

代表取締役社長 杉山耕治さん

大学卒業後、三井造船環境エンジニアリング株式会社(現:三井E&S環境エンジニアリング株式会社)に入社。ごみ処理プラントの工事現場監督を務める中で、ごみとエネルギーの浪費を減らさないと未来はないと実感する。2003年に家業である株式会社ミヨシに入社し、2012年代表取締役社長に就任。入社前に感じた危機感を胸に「捨てられないものづくり 人の役に立つものづくり」という経営理念を定めた。社員一丸となってエコ活動に取り組み、2016年度に省エネ大賞中小企業庁長官賞を受賞。


採用のミスマッチは、みんなを不幸にする

――「人材の採用と定着」という課題について、杉山社長が危機感を持たれたきっかけはどのようなものでしょうか?

杉山耕治さん(以下、杉山): 当社の製造部門は覚えることが数多くあるので、吸収力などを鑑みると、どうしても 若い方の採用が重要 になります。2005年頃、人手不足や会社の将来のことを考え「若い技術者を増やさなければ」と、ある転職サイトを通してスカウトメールを送ったことがありました。そこで 一度に4名も採用できた んです! みなさん大手企業出身で、「小さな町工場にも来てくれるんだ……」と喜んだのも束の間、4人は様々な不満を募らせ、短期間で全員が辞めてしまいました。

その時心の底から思ったのは、 「こんなミスマッチはお互いにとって幸せじゃない」 ということでした。中小企業にとって人材の採用はとても大変ですし、一人の新入社員に対する期待はとても大きい。その分、退職のダメージも大きくなります。さらに、辞めてしまった社員の人生設計も狂わせてしまいます。彼らにも申し訳なかったですし、自分たちとしても「居てもらえない会社なのか……」とモチベーションが大きく下がったんです。

――採用後に感じるミスマッチを軽減するために、取り組まれたことはありますか?

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