連載:第25回 小売・サービス
日本からの越境EC最新トレンド、売れ筋商品トップは『ポケモン』『遊戯王』のカードゲーム
コロナ禍でのEC利用拡大により、日本からの「越境EC」も拡大の一途をたどっています。とくにアメリカでは、3月に“タックスリターン(確定申告による還付金)”があったほか、給付金や円安などの外部要因も加わって、大きく売り上げが伸びました。2021年第1四半期の最新動向を探ります。
売れ筋商品ランキング(販売数量順、新品商材のみ)
ポケモンカードの世界的人気が引き続き伸長
イーベイ・ジャパンは、オンライン・マーケットプレイス「eBay」における越境ECの最新状況について分析を行っています。2021年度第1四半期(1~3月)において、日本セラーから出品されたアイテムでは、高額商材・高単価商品をはるかに上回り、「トレーディングカード」(Toys / Collectible Card Games)が、根強い人気を維持していました。
売れ筋商品ランキングを見ると、2020年11月に発売されたポケモンカードの新商品『シャイニースターV』が前期に続き1位。2位にもポケモンカードの『リミックスバウト』、5位にも『ピカピカ!ピカチュウ!プロモカード』がランクインしています。ポケモンは今年25周年の記念イヤーということで、特別映像や特別企画が行われており、海外でもさらに人気が高まっているようです。
3位は、同じくカードゲーム・遊戯王の『PRISMATIC GOD BOX』がランクインしました。こちらは、カードだけでなく特製プロテクターやディスプレイケースが入った豪華仕様とのことです。
取引額ランキング(下段は、2020年第4四半期の順位)
成長率トップ3(前年同期比)
取引額ランキングを見ると、こちらでも「トレーディングカード」(Toys / Collectible Card Games)が2位と躍進しており、成長率では前年同期比833%の大幅拡大を見せました。ただし取引額ランキング1位は、高級商材である女性向けブランド品(Clothing & Accessories / Women)が前期に続きトップをキープしています。ハンドバッグの高単価商品が好調で、販売単価を上昇させているようです。成長率3位の時計は、2020年11月から始まった「真贋保証サービス」や、米国でのキャンペーンなどが奏功したようです。
今後については、日本のフィギュア類やぬいぐるみ、日本の漫画やビデオゲームの需要がさらに伸びると見込まれます。また、母の日や父の日に向けたプレゼント需要で、ハイブランド品やスポーツ用品の取り引きが増えると予測されています。
調査方法
調査期間:2021年1~3月
調査対象:日本セラーから出品されたアイテムの販売動向
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000015238.html
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